「これくらいできて当然」は当たり前ではない
大企業の新入社員ならある程度の能力を担保できますが、この基準は、かならずしも当たり前ではありません。
例)飲食業界の採用
飲食業界で支店を多く持つある企業では、地方の工場作業員の採用で、割り算ができない人を雇うこともあるそうです。
「俺、割り算できない!」と、社長の前で宣言できてしまうような社員にも、手取り足取り一から教えていく必要があります。この企業の社長さんは「こういう人でも、少しずつ成長しますよ」とおっしゃっていましたが、「ある程度のレベルの人が入ってくるのが当然」という固定概念に縛られていないからこそ、丁寧な対応ができるのでしょう。
例)システム業界の採用
外国人の雇用をはじめた、システム会社の社長さんは、「多くの企業から外国人社員とのコミュニケーションの難しさを心配されるけど、日本人の新入社員も、日本語が通じないこともあるからね。外国人だから難しいと考えずに指導しているよ」とおっしゃっていました。
同様の話を、他企業でもよく耳にします。大変ですが、先輩、上司になる人は、仕事が任せられない人に対して、あらゆる策を用意することが求められるということです。
怒りをぶつけても、事態は好転しない
仕事を任せてハラハラすることが続くと、ついイライラしてしまいますし、ストレスもたまってしまいますよね……。
ただ、「いつになったら安心して任せられるんだ!」と不満をためることに時間を費やすのは時間の無駄です。不満に焦点を当てるとイライラやストレスがむくむくと膨れあがってしまいます。相手に対する怒りをぶつけたりしても、事態は好転しません。
どうしたら最小限のリスクですむのかを考え、対策のバリエーションをそろえておきましょう。打つ手をたくさん持っておけば、イライラを減らすことができますよ。
戸田 久実
アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事
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