FRB、「ベージュブック」を公表…ソフトランディングに期待
FRBは、次回2024年11⽉6⽇、7⽇のFOMCにおける基礎資料である地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表しました。
ベージュブックのサマリーでは、全⽶12地区を総括した経済活動に関して「ほぼすべての地区でほとんど変化していないが、2地区で緩慢に拡⼤した」と報告されました。
先⾏きについては、前回(9⽉)報告の「今後数か⽉間で経済活動が横ばい、ないしは幾分改善するとおおむね想定している」から、今回は「不確実性が⾼まっているにもかかわらず、⻑期的な⾒通しについては幾分楽観的」と⽰されました。先⾏きを中⼼に、判断が幾分引き上げられた格好となりました。
先⾏きについては、⼤統領選挙を中⼼に不確実性は⾼いものの、FRBが利下げ局⾯へ転換したことを受けて楽観的な⾒⽅が出ています(図表1)。
⾼⾦利の影響が広がっていた前回報告では判断が引き下げられたものの、今回は⽶国の経済活動が⼤崩れに⾄ることなく底⼊れが近い可能性が⽰唆されました。
すなわち、FRBの⾦融政策運営が奏功し、⽶国経済のソフトランディング(軟着陸)を実現するとの期待を裏付ける内容となりました。