採用促進を目的としてSNSを活用している会社は非常に多い一方で、建設業界ではほとんどの会社がいまだに取り入れていないのが実情です。しかし、SNS活用の流れは建設業界にも間違いなくやってくると話すのは、建設業専門のコンサルタントである中西涼氏です。中西氏の著書『建設業のためのSNS採用バイブル』(幻冬舎)より一部抜粋・再編集し、その理由について詳しく解説します。

SNSは手段であって目的ではない

自社の強み・価値観に基づいたコンテンツの発信をここで改めて確認したいのは、企業にとってSNSとは手段であり、目的ではないということです。多くの企業がSNSに注目し、積極的に活用し始めていますが、その本質的な役割を見失ってはいけません。

 

SNSを活用する真の目的は、単にフォロワー数を増やすことや、いいね数を稼ぐことではないのです。ましてやYouTubeで広告収入を狙うことでもありません。自社の価値観や文化を伝え、共感を得て、人材獲得につなげることがSNSの最終目的だということを忘れないようにしてください。

 

SNSの世界では、常に新しい流行やトレンドが生まれています。しかし、流行に惑わされ、自社も流行を追うことに一生懸命になってしまい、自社の強みや価値観を見失っては本末転倒です。SNSを活用するうえでは、自社の強みや価値観に基づいたコンテンツを発信することが重要です。

 

建設業界には、職人さんの技術力やものづくりへのこだわり、体を動かす仕事の喜び、安全への取り組みなど、他業界にはない魅力があります。これらの強みを活かしたコンテンツをSNSで発信することで、求職者や潜在的な候補者に対して自社の魅力を効果的にアピールしていきましょう。

 

また、SNSの指標(フォロワー数、いいね数、再生数など)にとらわれすぎないことも大切です。これらは重要な指標ではありますが、あくまでも参考程度にとらえるべきでしょう。自社の価値観や目的に合致したコンテンツを発信し、真に自社に合った人材を引きつけることが重要なのです。

 

SNSは入り口。その後のコミュニケーションがより重要

SNSは採用活動の入り口として非常に有効なツールですが、それだけで完結するものではありません。SNSを通じて獲得した候補者とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いていくことが重要です。

 

具体的には、SNSでの発信に対して反応を示してくれたユーザーとのエンゲージメントを高めることが求められます。「いいね」をくれたりフォローしてくれたりしたユーザーには、お礼のコメントを返し、フォローバックをすることで、双方向のコミュニケーションを図りましょう。また、質問や問い合わせにはなるべく早く丁寧に返信し、候補者との信頼関係を構築していきましょう。

 

それはリアルの場での顧客や関係者とのコミュニケーションでも同じこと。「おもてなし」の心が大切なのです。

 

さらに、SNSでの交流を深めた候補者に対して、会社説明会への参加を呼びかけたり、個別の面談を設定したりすることで、より詳細な情報提供や直接的なコミュニケーションの機会を創出してください。

 

加えて、SNSを通じて得た候補者の情報を活用し、個人の関心事や強みに合わせたアプローチを行うことで、採用の成功率を高めることも可能です。SNS を起点とした採用活動をほかの施策と連携させながら展開していくことが、効果的な人材獲得につながるのです。

 

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※本連載は、中西涼氏の著書『建設業のためのSNS採用バイブル』(幻冬舎)より一部を抜粋・再編集したものです。

建設業のためのSNS採用バイブル

建設業のためのSNS採用バイブル

中西 涼

幻冬舎

本書では、建設業界における採用難の解決策として、YouTube、LINE、Instagram、TikTokという4つの主要SNSを中心に、それぞれの特徴やメリット・デメリット、そしてどのように運用すれば反響を得られるかを詳細に解説しています…

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