経営計画書は銀行が作ればいい
私がこういうことを言うと、「銀行融資を受ける際は、経営計画書が必ず必要だ」と反対意見を述べる人もいる。確かにそのとおりで、銀行は融資審査の際に、その会社に決算書だけでなく経営計画書を提出させる。
実際に私の会社も創業当初は資金繰りのために無理矢理経営計画書を作ったこともあった。でも、今は作っていない。ガードナーには、大手地銀どころかメガバンクからも借り入れのお誘いが来るが、やはり計画書は出していない。
銀行の担当者には「作っていないので出せません」と答えている。それでも銀行からの融資は受けられている。おそらく銀行側が代わりに計画書を作成し、審査しているのだろう。
ビジネスで何より大切なのは、スピード感を持って実行していくこと。アイデアはあくまでも出発点に過ぎない。重要なのは、そのアイデアを形にする行動力なのである。綿密な計画はまったく必要ない。じっくり計画を立てて大きく動くと、失敗したときのダメージも大きくなる。経験が浅いと、状況の変化に対応しきれず、失敗のリスクも高まる。
一方、失敗を恐れず小さく始め、ダメだと思ったらすぐ撤退する。そうやって小さな失敗を繰り返すことで、貴重な経験と知見が手に入る。それが成功のコツだ。

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経営に正解はない。むしろ経営とは常に手探りの連続だと言える。だからこそ、変化に柔軟に適応しながら、自分の信念を貫き通す力が必要不可欠なのである。
そういえば経営塾の講師は、「経営は計画が半分、情熱が半分」と説いていた。今の私は「経営は情熱が90%、計画は10%」だと思っている。熱い思いを持ち続けること。仲間と知恵を出し合い、助け合いながら前に進むこと。これこそが、企業の成長を支えるいちばんの力だと、私は信じている。
福山 克義
GMホールディングス株式会社代表取締役
ガードナー株式会社代表取締役
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