(※写真はイメージです/PIXTA)

もし預金している銀行が破綻したら……預金者は保護され、財産は守られるのでしょうか? 証券会社や銀行など、金融機関ごとの対応についてみていきましょう。ファイナンシャルプランナーの中山国秀氏が解説します。

株や債券の発行会社が倒産した場合

証券会社でなく、株や債券を発行している会社が倒産した場合、それらの株や債券を保有していた投資者は大きな損害を受けることとなります。一般的に、株などの発行会社が倒産した場合、市場での売却ができなくなります。利息の支払い・元本の償還が行われなくなるため、価値はほぼ無くなってしまいます。このような損失はどこからも補償されません。

 

株や債券を保有している場合、常に発行会社の動向を確認する、倒産する前に売却するなどといった適切な判断が必要となります。

 

証券保管振替機構「ほふり」の場合

「ほふり」と呼ばれる証券保管振替機構は、証券会社から投資家の株などを預かって集中保管し、名義書換や受け渡しから発行会社への通知などを実施します。

 

「ほふり」は非常に重要な役割を果たしています。金融庁などからの監督を受け、問題が見つかれば、すぐに是正される仕組みとなっているのです。万が一「ほふり」が破綻したとしても、株などの権利はすべて投資家にあるため、投資家が損害を受けることはないのです。

 

 

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