(※写真はイメージです/PIXTA)

お金に苦労しない人生にするために、20代でできることは何でしょうか? ファイナンシャルプランナーの中村芳子氏は著書『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』で、お金の基本ルールを知ることだと主張しています。一体どんなルールでしょうか? 本書から詳しく紹介します。

「4つの車輪」次第で金持ちになれるかどうかが決まる!

金持ちになるには4つの車輪が大切だ。2つの前輪は、「仕事」と「貯金」。仕事の後輪が「収入」で、貯金の後輪が「運用」だ。この4つのタイヤがパワフルにバランスよく働けば、金持ちロードを一直線に突っ走れる。


お金は仕事をすることの対価だから、金持ちになる第一歩は仕事をすることだ。自分の能力や適性に合う仕事を見つけよう。簡単じゃないが、探し続けたら、きっと見つかる。私はそうだったし、まわりにはそういう人がたくさんいる。


自分という車に合わないサイズやデザインのタイヤをつけてもダメだ。はずれたり、パンクしてしまったり、すぐに走れなくなってしまう。豊かな30代40代は、例外なくいい仕事をしている。20代は、自分に合う「仕事」タイヤを見つける大切な時期。そのためにタイヤをつけて走ってみる。合わなければ交換すればいい。


仕事の後ろを「収入」というタイヤがついてくる。まず収入、ではなく、まず仕事。好きでもないのに、高収入だからという理由で職業を選ぶ人たちもいる。しかし考えてほしい。起きている時間の3分の2以上を、来る日も来る日も65歳70歳になるまで、嫌いなことをやり続けるなんて。人生=拷問だ。


たとえ収入が少し低くても、好きな仕事をする方が、本当の意味で豊かな生活がおくれる。左の前輪は「貯金」。貯金しつづけることで、前に進むことができる。貯めると使うは表裏一体なので、貯めるには知恵を使って「使う」を上手にコントロールしよう。


貯金の後輪に運用(投資)が続く。貯金を、利息のほとんどつかない預金だけに入れていても殖えない。加速するために運用力をつけよう。ただし、「運用だけで金持ちになる」ことはできない。ほかの3つの車輪があってこそ、運用が力を発揮する。


貯金にも運用にも「基本のルール」がある。これをマスターすれば成功は近い。最後にもう1つ。大切なのは、すぐに始めることだ。スタートのピストルは、もう鳴っている。いいスタートを切った奴はどんどん先に行き、もたもたタイヤ交換をしている奴は、ぐんぐん離されていく。さあ、30代で笑うために、早速今日から始めよう。

次ページ貧乏は財産だ。金持ちではない親に感謝しよう!

※本連載は、中村芳子氏による著書『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・再編集したものです。

【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと

【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと

中村 芳子

ダイヤモンド社

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