えっ、そんなの聞いてない!寺との話し合いで完結じゃないんですか?「墓参りがしんどい」60歳女性、危うく「墓じまい」をしそびれたワケ【専門家の助言】

えっ、そんなの聞いてない!寺との話し合いで完結じゃないんですか?「墓参りがしんどい」60歳女性、危うく「墓じまい」をしそびれたワケ【専門家の助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

毎年お盆やお正月に帰省して、「お墓参り」をするという人もいるでしょう。しかしながら、そうしたお墓参りを負担に感じて「墓じまい」を選択するというケースも増えているようです。墓じまいをするには、どのような手順を踏む必要があるのでしょうか。そこで本記事では、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、墓じまいの方法や、注意すべきポイントについて解説します。

墓じまいにかかる費用

用意する書類と同時に気になるのが墓じまいにかかる費用ではないでしょうか。

 

墓じまいは改葬先をどうするかによって費用が異なりますが、一般的な費用相場は以下のとおりです。

 

[図表]墓じまいの費用相場

 

 

墓じまいについて、開眼供養にかかるお布施と離壇料、お墓の解体費用は必ず発生します。そして改葬先をどうするかによって最終的な費用は異なります。

 

正確な費用はお寺や改葬先、そしてお墓を解体する工事業者によって異なりますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

 

また、改葬許可申請書の発行にも費用がかかります。さらに申請先はお墓のある自治体になりますので、田舎など遠い場合は郵送で対応してもらうことも考えましょう。

 

自分に合った埋葬方法を

最近では改葬先もしくは自分が亡くなったときの埋葬方法として、お墓を建てるのではなく、樹木葬や散骨なども選ばれています。

 

樹木葬の特徴は墓石を立てるのではなく、樹木の下にお骨を納めることで、どこに納めたか分かるようネームプレートが設置されるケースが一般的です。また埋葬後15年経ったらお寺の合祀のように、決められた場所にお骨が移されるなどのルールを設けているところもあります。

 

散骨はお骨を細かく砕き、海や山などに撒く埋葬方法です。散骨は法律にも違反していませんので、残った人に管理の負担をかけないようにと散骨を選ぶケースも多くみられます。

 

埋葬後の費用がかからず、管理の手間がなくなる点はメリットですが、自治体によっては散骨が禁止されている区域もありますので注意が必要です。

 

従来、人が亡くなったときには四十九日にお墓にお骨を納める方法が一般的でしたが、最近はお墓に入れるという考え方が薄れてきています。

 

ただ、残された人の中には散骨以外の方法で、お骨を残しておきたいと考える人もいるでしょう。そのため、自分が亡くなった後にはどのように埋葬して欲しいのかを考え、家族と話し合っておくことが大切です。火葬した際にお骨をお守りとしてペンダントに入れて保管する方法もあります。

 

自分の意思だけでなく残される家族の希望も尊重しながら、できるだけみんなの希望が叶うような埋葬方法を考えてみましょう。

 

 

新井智美

トータルマネーコンサルタント

CFP

 

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