“生命保険頼み”はキケン…国の制度活用も視野に入れて
ここまで「生命保険は事業承継対策に有効」とお伝えしてきましたが、いくつか注意点も存在します。
1.自社の「将来的なキャッシュフロー」について構想を練る必要がある
生命保険に加入し、保険料を支払うことで、損金算入による節税効果が期待できます。
しかし、過度に保険料が高い場合、会社のキャッシュフローに影響を及ぼします。事業承継対策にばかりに着目し、経営が悪化した結果生命保険を途中で解約……といった事態は避けなければなりません。
事業承継対策と会社のキャッシュフローのバランスを取り、ベストな保険料の商品を選択すべきです。
2.退職金や弔慰金を支払う時期に注意が必要
生命保険の保険金や解約返戻金を、従業員の退職金や弔慰金の支払いに充てるのは効果的ですが、支払う時期によっては予想以上に高い税金がかかることもあります。
生命保険を事業承継対策に活用するためには、解約の時期を熟考する必要があるでしょう。
3.生命保険以外の対策も視野に入れる
税制改正によって、以前に比べると生命保険による節税効果は出にくくなっています。そのため、事業承継対策を考える場合、生命保険以外の選択肢も視野に入れることをおすすめします。
政府も中小企業の事業承継を積極的にサポートしていますので、国の支援制度を活用するのも得策です。
その一例として、「事業承継税制」があります。「事業承継計画」を提出するなどの手間がかかるものの、審査に通った場合“事実上納税なし”で事業承継が可能です。
中山 国秀
生活設計本舗 秀ちゃん
ファイナンシャルプランナー
富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!
>>カメハメハ倶楽部<<
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
注目のセミナー情報
【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』
【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】