8月23日の日経平均株価は、寄り付き上昇したものの、米ドル円の円高進行に連れる形でマイナス圏に沈むなど、前場はもみあう展開となりました。その後、植田和男日銀総裁の参院財政金融委員会での発言を受け、金融政策をめぐる警戒感が後退したことから指数は再び上昇し、日経平均株価は前日比153.26円高の38,364.27円で取引を終えています。植田総裁は参院財政金融委員会にて、金融政策運営の考え方について、内田真一副総裁との間に「違いはない」と説明。金融資本市場が不安定な状況での利上げリスクが後退したとの見方から、ヘッジファンドなど短期筋の買いが入ったとみられています。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが175銘柄、値下がりが50銘柄、変わらずが0銘柄。
日経平均株価の寄与度上位は、ファーストリテイリング〈9983〉、信越化学工業〈4063〉、テルモ〈4543〉、ダイキン工業〈6367〉、TDK〈6762〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、東京エレクトロン〈8035〉、アドバンテスト〈6857〉、レーザーテック〈6920〉、KDDI〈9433〉、三菱商事〈8058〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は13億1,700万株、売買代金は3兆4,008.53億円となり、前日と比べて減少。
業種別では、その他金融業、精密機器、建設業、証券業、機械などが上昇した一方、卸売業、海運業、電気機器、情報・通信が下落しました。
東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位がジャノメ〈6445〉で+71円(+8.62%)の895円、2位が松風〈7979〉で+420円(+8.14%)の5,580円、3位がテスホールディングス〈5074〉で+22円(+7.53%)の314円となりました。
一方、値下がり下位は、1位がジャパンディスプレイ〈6740〉で-2円(-8.00%)の23円、2位がエアトリ〈6191〉で-78円(-5.99%)の1,225円、3位がリンクアンドモチベーション〈2170〉で-29円(-4.88%)の565円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは47銘柄、年初来安値を更新したのは1銘柄でした。
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