フィリピンの不動産購入には大きなチャンスがあり、なかでもホテル投資がイチオシと話すのは、海外不動産投資に詳しい町田健登氏です。しかし投資フィリピンのホテルをいざ購入するときには、ディベロッパーに注意する必要があるといいます。そこで本記事では、町田氏の著書『フィリピン不動産投資術 ~月6万円から始められる年利8%のホテル投資のコツ~』(ビジネス教育出版社)より一部抜粋し、ディベロッパーとのやりとりで気を付けるべきことや信頼できるディベロッパーの見極め方についてご紹介していきます。
数字がおかしいと感じたら、どんどん質問すること
また、想定利回りがプレセールの段階では8~12%だったのに、実際ホテルが建設されて稼働し始めたら利回りが1~2%だったということもあります。これだったら、普通の居住用不動産を買っておいた方がまだ良かったと後悔してしまいます。この点は、事前の立地やディベロッパーの過去の実績を精査しておき、リスクを下げる努力をして対応します。
さらに、よくあるパターンとしては不動産価格が相場より明らかに高い場合も気をつけてください。高く買うと、宿泊費と稼働率が同じであっても、想定利回りが下がってしまうからです。
同じプレセールのホテル物件でも、第1フェーズではなく、売り出して1~2年が経過して価格が上がったタイミングで購入すると、当然購入価格が上がってしまうため、想定利回りが低くなります。この点も、周辺エリアの価格相場やニーズを調べておけば、価格が高すぎると判断できると思います。
ここで、紹介した数字の見破り方は少し難しいと感じたかもしれません。いちばん大切なことは、そのディベロッパーが信頼できるかどうかです。言動が一致しているか、見た目が怪しくないかなど、見極める必要があります。財閥や官僚とつながっていることを匂わせる人は要注意です。
ディベロッパーの数字がおかしいと感じたら、どんどん質問した方がいいでしょう。その時の対応が誠実かどうかも、ディベロッパーを見極める判断材料になると思います。
町田建登
ライフシフト合同会社 代表
ライフシフト合同会社
栃木県出身、筑波大学卒業。大手人材企業の駐在員として2014年にフィリピンへ移住。独学でフィリピン不動産・株の勉強を開始し、現地金融・不動産ホールディングスへ転職。31歳時に純資産1億円達成、2020年ライフシフト合同会社を立ち上げ独立を果たす。
2023年現在、フィリピン在住7年目のファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、在日フィリピン商工会議所の理事、大妻女子大学大妻マネジメントアカデミーの講師として職域を広げている。 勉強会(有料)の会員数は現在1,000名越え。セミナー累計5,000人参加。フィリピンのホテルを10室保有、利回り8%で運用する不動産オーナーでもある。
2018年アイアンマンレース完走、2020年にアフリカ最高峰キリマンジャロ山登頂、2024年エベレストベースキャンプ登山等、冒険家としても活躍している。FP2級、TOEICT915点。
著書に、『社畜会社員から資産1億つくった僕がフィリピンの株を推すこれだけの理由』(ぱる出版/2022)(重版)・『副業時代に手堅く儲けるフィリピン投資入門』(幻冬舎)がある。
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連載 月6万円から始められる「フィリピンホテル投資」の手法を徹底解剖!