「私たちの時代には年金はもらえなくなる?」「年金保険料を支払うのはもったいない」…そんな疑問を解消するため今こそ知っておくべき「年金の常識」【FPが解説】

「私たちの時代には年金はもらえなくなる?」「年金保険料を支払うのはもったいない」…そんな疑問を解消するため今こそ知っておくべき「年金の常識」【FPが解説】

「将来、年金額は大幅に減らされる」「日本の年金制度は破綻する可能性が大きい」などの噂を耳にし、年金がもらえるか不安だったり、年金保険料を支払ってもムダなのでは…と考えている人もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、ファイナンシャルプランナー菱田雅生氏の著書、『お金のトリセツ100』(経済法令研究会)の中から一部を抜粋・編集し、必ず知っておくべき日本の年金制度について紹介していきます。

年金は何年で元が取れるの?

年金は約10年で元が取れる

若い世代ほど、「公的年金は損だ」「年金の保険料を支払うのはもったいない」と思っている人が多いのではないでしょうか。

 

実は、2024年現在の保険料と年金額で計算すると(40年間きちんと保険料を支払った場合)、国民年金のみの加入者は10年程度、厚生年金加入者は9年弱で、支払った保険料と同等の額を受け取ることができる、つまり元が取れる計算になるのです(図2)。

 

さらに、例えば夫が会社員や公務員で妻が専業主婦だった場合、なんと6年ほどで元を取ることができる計算になります。

 

年金は保障の手厚い保険

そのうえ、年金は一生涯受け取れますし、遺族や障害の保障もついています。さらに、公的年金の保険料は国や企業が半分負担してくれます。公的年金は、まさに手厚い保障のついた保険だといえるでしょう。

 

年金減でも損しない可能性大

とはいえ、今後さらに少子高齢化が進めば、マクロ経済スライドと呼ばれる年金額調整の仕組みによって、実質的に年金額は減ります。

 

仮に、年1%ずつ年金額が減っていくものとして同様の計算をしてみると、減らない場合と比べて、同等額を受け取るまでの年数が1年ほど延びる程度であることがわかりました。多くの人にとって、公的年金は決して損というわけではなさそうです。

 

[図表2]年金って、どのくらいで元が取れるの?

 

菱田 雅生
ライフアセットコンサルティング株式会社 代表取締役
ファイナンシャルプランナー

※本連載は、ファイナンシャルプランナー・菱田雅生氏の著書、『お金のトリセツ100』(経済法令研究会)の中から一部を抜粋し、将来のお金の悩みを解決します。

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菱田雅生

経済法令研究会

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