悔やんでいます…大企業の持株会、東日本大震災後1年で半値以下になった株を〈狼狽売り〉の末路「10年で7倍のはずが」【サラリーマン投資家の実話】

悔やんでいます…大企業の持株会、東日本大震災後1年で半値以下になった株を〈狼狽売り〉の末路「10年で7倍のはずが」【サラリーマン投資家の実話】
(※写真はイメージです/PIXTA)

その瞬間の値動きだけを見て、慌てて株を売却してしまう「狼狽売り」。数年後に株価が値上がりし、後悔するという人も少なくありません。本記事では、サラリーマン投資家の松田二朗氏の著書『臆病なサラリーマンが見つけた!5年で資産を倍にする「ずぼら長期投資」』(朝日新聞出版)より一部を抜粋・再編集し、株の失敗から学ぶ投資志向について解説します。

値動きに一喜一憂して狼狽売り

しかし、その後の値動きは決して楽観視できるものではありませんでした。2011年の初めには3,000円だった株価が、2011年終わりに1,800円、2012年には1,270円まで下がったのです。

 

わずか1年で株価が半値以下まで下がり、10%の奨励金では損失がカバーできず慌てて売却しました。もちろん大きな損失を出しましたが、まだ下がるのではという不安が大きくなり、いわゆる「狼狽()売り」をしたのです。

 

この頃は会社業績も思わしくなく、昇給もなく、残業規制もかかっていました。持株会でも損を出してしまい、リスクヘッジできないと思っていたことが現実になったのです。後悔の気持ちしかありませんでした。ちなみに、その会社の株価ですが、2023年9月の時点で8,000円を超えています。1,270円の頃慌てて売らずに持ち続けていれば、10年で約7倍になっていた計算です。「後悔先に立たず」です。

 

株は上がるときもあるし、下がるときもあります。どっしり構えることが大切なのでしょうが、臆病なせいで日々の値動きに一喜一憂してしまう自分には向かない投資なのかな、と思い始めていました。

 

それでも株以外に投資先を知らなかった私は、今回はたまたま選んだ銘柄が悪かっただけで、別の銘柄を買えば利益を出せると自分に言い聞かせていました。

 

 

松田 二朗

サラリーマン投資家

 

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※本記事は、松田二郎氏の著書『臆病なサラリーマンが見つけた!5年で資産を倍にする「ずぼら長期投資」』(朝日新聞出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

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松田 二朗

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