年利10%超のリターンをねらえる「ずぼら長期投資」の実例
私は個別株のように値動きの激しいものへの投資は控え、ほったらかしにできる投資信託や実物資産への投資を活用して資産形成しています。
ここで気になるのは、「将来的に値上がりが期待でき、長期間ほったらかしにしておける実物資産」なんて、そう簡単に見つかるものなのだろうか、ということだと思います。ここでは、具体例として、可能な限り値動きが少なくほったらかしにできる投資商品として、私がアセットアロケーション(資産配分)に組み込んだ実物資産を紹介します。
「アンティークコイン」です。
実例「アンティークコイン」:英国王室が人気…4年で2.4倍の価格になったものも
アンティークコイン投資についてはすでにご存じの方も多いかもしれませんが、コインを購入し長期間保有することで価格上昇をねらう投資です。
アンティークコイン投資は安定的に年利10%のリターンをねらえる投資なのですが、中にはイギリスのジョージ6世の5ポンド金貨のように、4年間で価格が2.4倍になったコインもあります。このコインは、2014年9月に9,400ドルだったものが、2018年8月には2万2,800ドルになりました。2024年5月時点で498万円で販売されているものもあります。
このコインがなぜこんなに高騰したのでしょうか?
私が考える理由は、映画「英国王のスピーチ」の影響です。吃音に悩むジョージ6世が周囲の力を借りながら克服していくストーリーで、ご存じの方も多いと思います。
もしこの考えが正しいとすると、金価格そのものやコインのデザインだけではなく、話題性でも価格が大きく変動することになります。地金の金では考えられないことが起こるのは、アンティークコインの面白さの1つだと思います。
私がアンティークコイン投資を始めたのは、貴金属に興味を持ったからです。
それまでは、株主優待ねらいで株を買ったりしたほか、投資信託や海外不動産の投資経験はあったのですが、金やプラチナのように、世界的に価値が認められ安定的に高価格取引されている貴金属にも興味がわいてきて、調べ始めました。すでに投資をしていた知人の紹介で知り合った投資アドバイザーがアンティークコインのことを詳しく知っていたので、話を聞くことにしたのです。
初めはオンラインで話を聞き、現物を見るためにアドバイザーのところに行きました。そこでいくつかのコインを見せていただき、この1枚というコインの購入を決めました。アンティークコインは発行枚数に限りがあるので、時間とともに枚数が減ることはあっても増えることはありません。
つまり、コインそのものの希少性は時間とともに高まる傾向にあり、コレクターがいなくならない限りその価値が毀損することは考えにくいのです。これが、アンティークコインが高い利回りを期待できる理由の1つです。
量産品でないので適正価格がわかりにくいのですが、オークションが定期的に開催されていますので、どのコインがどのくらいの価格で取引されたか実績を確認できます。適正価格でアンティークコインの売買をしたいのであれば、日本コインオークションのようにアンティークコインに詳しい専門業者が介在するオークションを活用したり、詳しい専門業者に代理で売買してもらったりするのがいいと思います。
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