年利10%なんて投資詐欺以外ありえない!?
年利10%をねらえる商品があるという話を聞くと、どう思われるでしょうか。おそらく、「年利10%なんて、そんなの怪しいよ」と感じる方も少なくないのではないかと思います。
私自身も以前は「年利10%の投資なんてありえない」と思っていたので、怪しいと思う気持ちは理解できます。私が怪しいと思っていた理由は、多くの投資詐欺事案が年利10%以上(場合によっては月利10%以上)の高利回りを謳うことが多かったからです。
高利回りを謳う詐欺事案の1つに、ポンジスキームがあります。ポンジスキームは、昔アメリカで天才詐欺師として実在したチャールズ・ポンジが名前の由来で、実際には運用しないのに高配当を約束し資金を集め、預かった資金の一部を配当金として支払うもので、典型的な詐欺行為です。
ポンジスキームには、次のような特徴があります。
1.高利回りを謳う
2.元本保証を謳う
3.新規会員獲得に報酬がある
特に2と3は要注意です。銀行預金ですらペイオフがあり、1,000万円(プラス利息)までしか元本保証されませんので、預金額によっては元本保証されません。なのに、なぜ高利回りの投資商品が元本保証できるのか疑わないといけません。
高利回りで元本保証、会員獲得に報酬という3つがそろっているものには、手を出さないのが無難だと思います。
調べないのはもったいない!高利回り商品の実態
ただし、年利10%イコール「怪しい」と判断し、よく調べないのはもったいないと、私は思います。
例えば、私が投資判断をする際に参考にしているデータの1つでもありますが、「ナイトフランク」というイギリスの会社が公表している調査レポートがあります。この会社は世界的な不動産総合コンサルティング会社ですが、不動産以外にも、ワイン、腕時計、コイン、レアウイスキーなどの実物資産に投資した場合の価格上昇率(成長率)の追跡調査を行っており、「ナイトフランク・ラグジュアリー投資指数(KFLII:Knight Frank Luxury Investment Index)」として公表しています。
そのレポート(2021年の第4四半期)によると、2021年12月末までの1年間におけるそれぞれの平均価格の上昇率は「ワイン:16%」「腕時計:16%」「コイン:9%」「レアウイスキー:9%」となっています。年によって多少変動はあるものの、年利10%が法外に高いわけではないことが理解できます。
では、なぜこのような高い利回りを出せるのでしょうか?
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