7月第2週に注目したい経済指標
来週は、国内で公表される5⽉の毎⽉勤労統計や ⽶国で公表される6⽉の消費者物価指数(CPI)などに注⽬しています(図表3)。
5⽉の毎⽉勤労統計では、基本給に相当する所定内給与(共通事業所)が、前年⽐+2.2%と4⽉の同+2.1%から⼩幅ながら伸びが拡⼤することが予想されています。5⽉以降は、春闘賃上げ率が賃⾦に反映されるため、特に所定内給与が「賃⾦と物価の好循環」を⽬指す⽇銀にとって、利上げの判断材料になります。
なお、「⽉例経済報告等に関する関係閣僚会議 資料」(内閣府)によると、2023年春闘で決定した 改定後賃⾦の⽀給開始時期は、5⽉15⽇までに⽀払われた割合が46.4%となっており、前回(4⽉)の毎⽉勤労統計では、旧基準(改定前の賃⾦)の⽀給が多かったと推察されます(図表4)。
新基準(改定後の賃⾦)の⽀給が反映される5⽉以降、所定内給与がどの程度伸びを⾼めるかが、注⽬されます(所定内給与の推移は図表5参照)。
6⽉の消費者物価指数(⾷料品及びエネルギーを除く、コアCPI)は前⽉⽐+0.2%と、インフレ鈍化が⽰唆された5⽉と、同⽔準となることが予想されています。
パウエルFRB議⻑は、「(最近のインフレ指標について)インフレが再び鈍化傾向をたどっていることを⽰唆している」としたうえで、「当局者らは、利下げに動く前にさらに多くのデータを⽬にしたい考えだ」と発⾔しているだけに、今回もインフレ鈍化が⽰唆されれば、市場では、FRBが9⽉にも利下げに踏み切るとの⾒⽅が強まることが予想されます。
東京海上アセットマネジメント
※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが注目…7月第2週の為替相場にインパクトを与える「重要な経済指標」』を参照)。
※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。
※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。
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