20~30代で自分の世界を狭めるのはあまりに“もったいない”
先日も、お世話になっている出版エージェントの社長から歌会に誘っていただき、ちょうど仕事が忙しい時期と重なっていたことや、歌をたしなんでいないこともあって、伺うかどうか悩みましたが、思い切って出かけたのです。すると、そこでしか出会えない言葉を知ったり、歴史に触れる経験があり、つくづく参加してよかったと思っています。
周りは著名な作家さんばかりだったので、自分の無知を露呈しているだけではないかと赤面しそうな場面もありました。
たとえ、そんな状況が予想されても参加してみたのは、尊敬するある上司の、「失敗の数だけ成功に近づく」「人生は恥の上塗り。七転八倒しながらやればいい」という言葉を励みにしているからです。「若いうちに恥をかくことに慣れよう。失敗が財産になる!」と思うと何も怖くなくなりました。
20〜30代のうちに自分の世界を狭めてしまったら、40〜50代になっていざ広げたくなっても、若いときほどチャンスは巡ってきません。家庭を持ったり役職についたりしてしがらみが増えますし、まわりも、その年代の人には気軽に声をかけづらくなってお誘いが減るからです。
失敗を怖がらなくなると、「やれることはなんでもやってみよう」と物事を前向きに捉えられます。勧められたことも一度は試してみると、新しい経験や出会いが楽しくなるものです。
山田千穂
記者
編集協力:樺山美夏