大人数の場所でも一目置かれるふるまい
パーティーやイベントで会話泥棒をしない
大人数で集まって話すパーティーやイベントが苦手な人、多いですよね。なんとなくグループができて、なんとなく会話がはじまるので、どのタイミングでどんな話をすればいいのか、私も最初はわかりませんでした。
わからなければわからないなりに、おとなしくしていればよかったのですが、今も思い出すだけで恥ずかしい失敗をしたことがあります。大人数が集うパーティーで、あるグループが人気アイドルの衣裳の話をしていたのです。
そこへ入っていった私は、別の推しアイドルが「超かっこよかった」という話をぶち込んでしまい、一瞬、場が凍り付きました。「ヤバい!やらかしてしまった」と気づいたときは時すでに遅し。そのアイドルの衣裳の話で繋げばまだよかったのですが、まったく違う話をしたため話の方向が変わり、せっかく盛り上がっていた場が白けた雰囲気になってしまいました。
新人記者時代にも、109時代の癖で「私はこうで〜」と上司の会話を奪うことがありました。発言したあとの雰囲気で、「やばい!109時代の自分語りをしてしまってるわ……」と気づき、あらためるべく心がけるようになったのですが、そんな矢先、別の上司に「山田さんはいつになっても自分が主役でいたいのよね?」と言われ、ありがたいとどめを刺されました。気をつけていても、それまでのクセはそんなにすぐに変えられないものなんですね。
「自分語り」「会話泥棒」から脱却できたのは、この言葉のおかげかもしれません。ガツンときました。この痛い失敗を機に、「これは本当に注意しないといけない!もう集まりに呼んでもらえなくなる!」と焦った私は、パーティーに行くたびに「会話泥棒にならないように気をつけよう!」と自分に言い聞かせて意識するようになりました。
大人数の会話は流れるプールのようなものです。最初は2人、3人と会話がはじまって、だんだんみんなの会話が同じ方向に流れていきます。だから、その流れに入るときは、会話の話題はどのくらいの深さで、どっちの方向に流れているのかまず確認する必要があるのです。
会話の深さと方向に合わせて、飛び込んでいくようなイメージで入っていかないといけないんですね。そこを間違えると失敗します。逆に言うと、話題と方向性さえ間違えなければ、どんな大人数の場でも会話が怖くなくなるのです。