悔しくても、腹が立っても、法律上はあきらめるしか…
佐藤さんは、怒りが収まらない様子です。
「私は関西在住で、伯母の顔を見に行きたくても距離の問題があるじゃないですか。でも、私だって電話したり、好物を送ったりしていたのに。直接顔を見に行ける妹の方が、有利に決まってます。本当に悔しい。出し抜かれたわ…」
佐藤さんの見立てでは、伯母の自宅だけでも、エリアを考えると2億円はくだらないのではないかといいます。
「なんとかして、私も伯母の遺産を相続できないかしら…」
伯母がなぜかわいがっていた姉妹の片方だけをひいきするような遺言書を残したのか、いまとなっては「藪の中」です。
佐藤さんの悔しい気持ちはよくわかりますが、甥姪には「遺留分」がありません。そのため、遺言書が準備されていた以上、伯母の遺産はすべて遺言書通り妹が相続することになり、佐藤さんは相続することができないのです。
[参考資料]
法テラス「遺留分とは何ですか。」
注目のセミナー情報
【国内不動産】7月11日(木)開催
築15年でも家賃下落が起きないアパートの秘密を150棟の設計を行ってきた「プロの設計士」がお伝えします!
入居者ニーズを満たした“こだわりすぎなアパート”を徹底解剖
【海外不動産】7月20日(土)開催
海外不動産の投資手法をアップデート!
日本国内の銀行融資を活用した
最新・ベトナム不動産投資戦略
【税金】7月23日(火)開催
「富裕層を熟知した税理士」が教える
2024年最新【所得税×インフレ】対策
~今後の手残りが3割変わる!?「所得税対策」~
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】