6月最終週に注⽬したい経済指標
来週は、⽶国で公表される5⽉のPCEデフレーターや個⼈⽀出などに注⽬しています(図表2)。
すでに公表された5⽉のコアCPIは前⽉⽐+0.2%(4⽉︓同+0.3%)とインフレ鈍化の兆しを⽰しており、5⽉のコアPCEデフレーター(⾷料品及びエネルギーを除く)も前⽉⽐+0.1%と4⽉(同+0.2%)から伸びが鈍化することが予想されています(コアCPIとコアPCEデフレーターの推移は図表3参照)。
ダラス連銀のローガン総裁は18⽇、インフレ鈍化を⽰す最近のデータについて「歓迎すべきニュース」としたうえで、「インフレ率2%回帰⾒通しに本当に⾃信を持つには、あと数ヵ⽉分のデータを⾒る必要がある」と述べ、早ければ9⽉にも利下げに踏み切る可能性を⽰唆しました。5⽉のコアPCEデフレーターを含め、数ヵ⽉分のデータがインフレ鈍化を⽰せば、市場では、9⽉の利下げを織り込む動きが強まることが予想されます(図表4)。
GDPのうち、個⼈消費を⽰す個⼈⽀出は5⽉に前⽉⽐+0.3%と、4⽉(同+0.2%)から伸びを⾼めることが予想されています。前述のとおり、5⽉の⼩売売上⾼は前⽉⽐+0.1%と市場予想(同+0.3%)対⽐で伸び悩んだほか、4⽉の確報値が速報値の前⽉⽐0.0%から同▲0.2%に下⽅修正されました。個⼈⽀出も弱めの結果となれば、4-6⽉期のGDP成⻑率は、個⼈消費を中⼼に減速感を強めることが予想されます。
東京海上アセットマネジメント
※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが注目…6月最終週の為替相場にインパクトを与える「重要な経済指標」』を参照)。
※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。
※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。
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