「超々高齢社会」へ突入しつつある日本の課題

今回は、「超々高齢社会」へ突入しつつある日本の課題を見ていきます。※本連載は、医療問題アナリストで歯科医師の吉野敏明氏、経済評論家で公認会計士・税理士の田中肇氏、一般社団法人包括安心サポート研究所の代表理事・大和泰子氏の共著、『本当に正しい医療が、終活を変える 』(かざひの文庫)の中から一部を抜粋し、幸せな人生を終える人と、そうでない人の違いはどこにあるのかを探っていきます。

2025年には団塊世代が後期高齢者に

今回は、要介護者の多い後期高齢者のお話です。後期高齢者とは、75歳以上の方(寝たきりの場合は65歳以上)を治療する年齢の医療制度上の区分です。この年齢の方は、介護を受ける方が極めて多いのが特徴です。

 

要介護者認定者の人数は、介護保険がスタートした1999年当時の218万人から、2013年では564万人へと2.6倍に、介護サービス費の推移は、2000年の3.6兆円から2014年では10兆円へ激増(厚生労働省介護保険事業状況報告より)、介護保険の当初は入居サービスがほとんどでしたが、現在では介護サービスを受ける方が激増していることもあり、在宅系サービスが6割以上を占めています。

 

ところで、2025年問題、という言葉が現在盛んに叫ばれています。2025年問題とは、団塊の世代といわれている1947~1949年生まれの方たちが75歳(後期高齢者)を迎えてしまう、医療と介護と福祉の問題です。

 

この段階の世代は800万人もおり、現在1500万人程度の後期高齢者人口が、2025年には約2200万人まで膨れ上がると予測されており、我が国の4人に1人は後期高齢者という超高齢化社会となってしまうのです。

 

人口減少社会に転じる一方、高齢者はまだまだ増える

日本は有史以前の建国以来、ずっと人口が増え続けてきました。

 

江戸時代末期には3000万人いたと考えられた日本の人口。僅か134年で4倍の1憶2000万人にまで増大し、その後2005年からは人口減少社会に転じた一方、65歳以上の高齢者数については2040年頃まで増え続けると推計されています。そして後期高齢者については、2050年頃まで増加傾向が続くと見込まれています。

 

現在2016年から2050年までの34年間は、地球上誰も経験したことのない、超々高齢社会が我が国に訪れるのです。つまり、介護や福祉問題の解決に関して、これまでの経験や法則では全く立ち行かないのです。

 

まさに人類史上初の未体験ゾーンに我が国が世界で最初に突入するのです。これは本当に大きな問題です。

医療問題アナリスト
歯科医師・歯周病専門医・指導医
慶応大学医学部非常勤講師
歯学博士 

岡山大学卒。日本における、歯周病原細菌検査を用いた歯周治療の第一人者。平成26年、全身と口腔および東洋医学を包括した治療を行う誠敬会クリニック開設。同年、精神科病院の医療法人弥栄病院(病床280床)理事長に就任、精神と口腔を融合した治療を行う。著作の『口元美人化計画』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はAmazon美容外科部門1位を2度取得。平成27年、一般社団法人包括治療政策研究会理事長就任、平成28年、一般社団法人包括安心サポート研究所理事就任。

著者紹介

経済評論家
公認会計士
税理士
上場準備コンサルタント
事業再生コンサルタント
病院経営コンサルタント 

1957年生まれ。1981年中央大学卒、朝日監査法人(現あずさ監査法人)、三優監査法人、三優BDOコンサルティングを経て独立。主な著書に『ベンチャーマネジメントの変革』(日本経済新聞社 共著)、『やさしい原価計算の導入の仕方』(中経出版)、『寺院住職の為の会計と消費税』(日本法規)などがある。

著者紹介

一般社団法人包括安心サポート研究所 代表理事
株式会社WishLane 代表取締役 

終活アドバイザー、CFP(ファイナンシャルプランナー)、相続診断士などの資格を持つ。家族に恵まれなかった幼少時代の不安と孤独を突破し、今は3世代同居の幸せ家族。これまでに独りで誰にも看取られず亡くなる顧客を何人か見送り、幼少の頃の孤独と重なり「孤独で苦しむ人を減らしたい」と思うに至る。5000人の保険コンサルティングの経験から、保険の「資金準備」だけではなく、生涯にわたる「お金」「こころ」「体」のトータルサポートの必要性を訴え、病気や介護になった時は家族代行の業務を行っている。

著者紹介

連載幸せに人生を終える「正しい終活」の進め方

 

本連載は、2016年9月22日刊行の書籍『本当に正しい医療が、終活を変える』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

本当に正しい医療が、終活を変える

本当に正しい医療が、終活を変える

吉野 敏明・田中 肇・大和 泰子

かざひの文庫

本書は終活のための本です。よい終活とは、遺書を書くことでも、墓石を選ぶ事でも、葬儀会社を選ぶことでもありません。保険を組み合わせることでもありません。健康な体と心をもち、心が最期の瞬間まで成長する。これによって…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧