40歳を過ぎたら、年に一回は「人間ドック」を
前回の続きです。今回は、前回紹介した事例から学ぶことを見ていきます。
まず、どんなに対策を立てていたとしても、事の起こりは病気で始まることを忘れてはなりません。奥様のBさんの病気は稀なので人間ドックを受けていれば必ず病気が見つけられていたかはわかりません。
しかし、ご主人の胃癌は人間ドックでの上部内視鏡で必ず発見できました。40歳を過ぎたら、必ず年に一回は検査をすべきだったのです。
残された伴侶を守るために「遺言」の作成も行う
また、知らなかったとはいえ、奥様のBさんが意識伝達障害と言語障害という重い障害が出た時点で、成年後見制度を検討しておくべきでした。なぜならば、二人にはお子さんがいないからです。
家族が少なければ、それだけ夫婦二人に掛かる責任の負担は増えます。同様に、夫婦しか身寄りがないのですから、残された伴侶を守るためにも遺言は必要だったと思われます。ご主人はまさか自分が癌で先立つとは思っていなかったと思いますが、万一先立ってしまえば、奥様は障害がありますので、独りで生きていくことはできません。
法的な制度以外にも、当社で行っている『見守り契約』、『もしもの時のプライベート秘書サービス』を利用しておけば奥様の将来は違ったものになっていたでしょう。
超々高齢社会の日本においては、人生の目標設定は自分が亡くなるまでではなく、『自分が亡くなったあと、残された人・家族・従業員などが、6つの条件の幸せを維持できていること』なのです。