中古よりも断然人気の高い「新築マンション」。購入直後には胸をときめかせていても、数年たってから誤算に気が付き、驚く人も少なくありません。本記事では、片岡忠朗氏の著書『買った後に絶対後悔しない! 金持ちマンション購入術』(ごきげんビジネス出版)より、新築マンション購入時の注意点について解説します。
新築マンションの3つの落とし穴
マンション購入を考える方たちで、まずは新築マンションから検討をしてみる方も多いのではないでしょうか。
容易に想像がつくことですが、実際に本格的にマンション購入に向けて動き出してみると、築年数以外の立地や間取りなどの条件が同じようなマンションであれば、新築と中古を比べると、新築は物件価格が高いことがすぐにわかります。
新築を購入する前に気をつけなければいけないことは、物件価格以外にも新築ならではのデメリットがあり、その落とし穴にはまらないようにしなければなりません。落とし穴は通常では気づくことが難しく、よほど注意深い方や、あらかじめその落とし穴を知っている方でないと、はまってしまいます。
このような潜在的な新築のリスクを次に3つあげてみますので、しっかりと認識して購入を検討することを心がけてください。
1.修繕積立金の落とし穴
修繕積立金は将来のための貯蓄のようなもので、マンションの建物や設備を将来にわたり維持・向上していくためには、なくてはならないものです。また、修繕積立金は、新築マンションにおいて、数年後には値上げをしなければいけないものだと認識しておく必要もあります。
残念ながら新築のときに設定されている修繕積立金の設定金額は、売主の販売戦略もあり、一般的に適正とされる金額よりも低く設定されていることがほとんどで、ある程度の値上げは覚悟しなければなりません。
もし、それを知らずに購入してしまうと、数年後に修繕積立金が何倍にも値上げされることによって、家計が圧迫されて月々の家計が火の車となるような事態にもつながりかねません。この落とし穴に、はまらないよう、くれぐれも注意することが必要です。
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マンションLIFEコンサルタント
1974年千葉県出身。大学卒業後は会社員として2社の会社を渡り歩き、19年間営業職として勤務。会社員時代のリーマンショック翌年の2009年に不動産投資を開始してサラリーマン大家となる。
その後、10年間で合計5戸の区分所有マンションを購入。長期的に安定した家賃収入を得ていくためにはマンションの建物管理が非常に重要だということに気づき、マンション管理の世界にのめり込んでいく。そして、マンション管理の専門家として独立することを目指して会社を退職。まずは、マンション管理の基礎となる管理員の業務を肌で感じることが大切だと思い、これまで100棟以上のマンションで管理員としての業務を経験。
また、不動産関連の国家資格(宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士)も保有しており、管理知識と現場目線をもって現在は「マンションLIFEコンサルタント」として東京都墨田区のマンション管理組合の支援活動を中心に、マンションのモヤモヤを管理目線から解消する講演セミナーや個別相談などの活動も行なっている。
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