リボ払いで買い物をした場合のシミュレーション
事例でお伝えしていきます。
あなたが1月に30万円のパソコン、2月に6万円の時計を買い、3月以降そのクレジットカードでは何も買っていなかったとしましょう。これらの買い物をリボ払いでおこない、その支払額を月4万円にしていた場合、合計36万円の買い物の支払いが終わるのは、その年の11月になります。総支払額は38万円となり、2万円は手数料として取られてしまいます。毎月の支払額の4万円のなかに、ちゃっかり手数料が入っているのです。
ただ、実際には買い物がこれだけということはないでしょうし、3月以降も買い物をすることでしょう。そうすると、自分がいくらの未払いがあるかを把握できないまま、何も考えずに4万円を支払い続けることになります。
そしていつの間にか100万円単位の未払いが残っていたということにもなりかねないのです。
ちなみに同じ事例で、毎月の支払額が1万円だった場合には、手数料はどうなると思いますか? 手数料がなければ、36万円を毎月1万円ずつ支払うので、36ヵ月(3年)で支払いが完了します。
しかし、毎月の支払額を1万円に設定したリボ払いでの支払いの場合には、手数料も含めたすべての金額の支払いが終わるまで、なんと「4年1ヵ月」かかります。そして、手数料を含めた総支払額は「48万円」ほどになります。36万円の物を買って、48万円を支払うことになってしまうのです。
リボ払いは悪い借金の代表例です。ほかにも銀行などでできるキャッシングも年利が高く、多額の利息を支払うことになるので、オススメしません。
知識がないことを理由に、リボ払いを設定してしまい、あとからお金に困ってしまうことにならないように。リボ払いに手を出すことはやめておきましょう。
安江 一勢
税理士
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