(※写真はイメージです/PIXTA)

年収1,000万円稼ぐのも夢じゃない仕事、ひとり代理店でその道のプロフェッショナルじゃないといけないイメージがありませんか? ひらり宣伝社の代表である小宮絵美氏は著書『自宅で年収1000万円 「ひとり代理店」で稼ぐ 新しい起業の教科書』の中で「専門家にならないのがメリット」と言います。一体どうしてでしょうか? 本書から紹介します。

■専門になるとリスクが高まる

住宅専門とか、美容サロン専門など、業種に特化すると効率よく仕事を回すことができます。WEB広告の専門、動画制作の専門など、1つに絞り、深掘りをしていくことで、その道のプロフェッショナルになれます。


1つの仕事に特化すれば、日々の仕事をこなしていくことで専門的な知識もついてきます。A社で販促した結果がよければ、B社に同じ内容を提案するなど、効率よく受注できるかもしれません。しかし、専門家になることには、共倒れになる危険性も潜んでいます。


プロフェッショナルなのに、お客様と共倒れ。

 

かっこ悪すぎます。

 

1つの取引先・業種だと先細りになる危険がある

以前、携帯キャリアの業種に特化したがために、共倒れになった人がいました。

 

広告代理店に勤務していたとき、携帯キャリアの支店やショップの販促を担当した時期がありました。携帯キャリアの販促をこなしているだけで、毎日が終わってしまうほどのボリュームでした。

 

私の売上げ実績の大半は携帯キャリアのものです。支店やショップの担当者も気に入ってくれて、実績はぐんぐん伸びていました。

 

ある日、その携帯キャリアの元ショップ店長が広告代理店に入社してくることになったのです。いくら実績が伸びていたとはいえ、新しく入社してきた元ショップ店長のほうが知識も人脈もあります。社長から鶴の一声。

 

「担当を替わってくれ」

 

まさに「がーん」となった瞬間でした。売上げの大半を占めていた携帯キャリアのお客様を元ショップ店長に引き継ぎ、「明日から、どう売上げを立てていけばいいだろう」と不安で仕方ありませんでした。

 

しかし、携帯キャリアの販促担当をしながら、前職のシステム会社からも少しではありますが受注があったのです。そのお客様を掘り下げ、売上げを携帯キャリア以上のものにすることができました。

 

数年後、携帯キャリアの近隣の支店は統合され、閉鎖になりました。元ショップ店長の支店からの売上げはゼロになり、彼は何店舗かのショップを持ち出し、独立しました。

 

1つの携帯キャリアの販促の専門家になっていたので、独立後も売上げは先細り。他の会社へ再就職せざるをえなくなったのです。

 

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※本連載は、小宮絵美氏による著書『自宅で年収1000万円 「ひとり代理店」で稼ぐ 新しい起業の教科書』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

自宅で年収1000万円 「ひとり代理店」で稼ぐ 新しい起業の教科書

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