(※写真はイメージです/PIXTA)

年収1,000万円稼ぐのも夢じゃない仕事、ひとり代理店は都会だから成立すると思っていませんか? ひらり宣伝社の代表である小宮絵美氏は著書『自宅で年収1000万円 「ひとり代理店」で稼ぐ 新しい起業の教科書』の中で「地方でも十分に稼げる」と言います。一体どうしてでしょうか? 本書から紹介します。

お役所の仕事は雑談から

こうした雑談から、知り合いのユニフォーム会社が市役所から制服の受注をしていることを知りました。

 

[実践例]
もちろん入札はあるのですが、こうした役所の仕事を受注できると業績が安定する、というような話をされていました。当時、勤めていた広告代理店は市役所の入札の権利を持っていませんでした。どうしたら入札に参加できるのかといろいろ調べ、入札参加資格の業者登録にこぎつけました。

 

「今度○○の入札説明会があります」と告知があり、入札内容に応じて入札金額を提出する準備をします。

 

そして「印刷物」の入札に何度もチャレンジしましたが、いつも落選。

 

それも当然です。参加しているのは印刷会社ばかりで、私は印刷会社に出してもらった見積りに利益を上乗せして提出していたのですから。

 

参加することで仕事が広がる

当時、参加していた市役所の入札では、市役所の一室に業者が集まり、それぞれ入札金額を記載し、入札箱に入れていました。その場で、どの会社がいくらで受注したか発表があります。その発表のたびにどよめきが起こり、受注もできないのに入札に参加し続けるのは精神的にもしんどいことでしたが、限られた人しか体感できない面白い体験でした。

 

しかし、「印刷会社ばかりが参加している印刷物の入札に『広告代理店』が来ているらしい」という噂を入札に関係のない市の別部署が嗅ぎつけました。その部署では、単純に「この印刷物をつくってください」という指示通りのものをつくるのではなく、一緒に内容を検討し、つくりあげてくれる人を探していたのです。

 

2社程度の相見積りは必要でしたが、仕事が受注できるようになりました。実績ができれば、それを見て、他部署の人が声をかけてくれます。

 

「あれ、誰に頼んだの?」

 

市役所は小さな世界です。市役所内にもたくさん仕事があります。入札案件ばかりが市役所の仕事ではありません。

 

紹介、紹介がつながり、観光協会までその輪は広がりました。目の前の仕事が未来につながる仕事なのかは考えず、「とにかくやってみる」を実践した結果でした。

 

このような市役所の仕事は、必ずしも株式会社などの法人である必要はありません。市によっても異なりますが、個人事業主でも競争入札(見積り)参加資格審査に申請することができます。

 

全国どこでも市役所のような小さなコミュニティが展開されています。人生に無駄はなく、目の前の仕事を一生懸命やっているだけで、紹介でつながっていきます。

 

そのためには、売上げにつながるのか、無駄なのではないかなどは考えず、気になる人には会いに行き、その人に興味を持つ。これが多くの人を紹介してもらえる、はじめの一歩です。

 

広告代理店に勤務していたのは、人口45万人ほどの広島県福山市です。このとき、福山市と近隣の地方のお客様で売上げの99%をあげていました。それでも2,000万円ほどの利益を私ひとりで出すことができました。どんな地方都市でも「ひとり代理店」の仕事はあるのです。

 

 

小宮絵美

ひらり宣伝社代表

 

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※本連載は、小宮絵美氏による著書『自宅で年収1000万円 「ひとり代理店」で稼ぐ 新しい起業の教科書』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

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