「あいつら、ほんと使えないんですよ」選考中の本音トークでうっかりバレる“パワハラ体質”…転職で失敗しないために自ら行うべき「ダークサイドチェック」【エグゼクティブ転職のプロが解説】

「あいつら、ほんと使えないんですよ」選考中の本音トークでうっかりバレる“パワハラ体質”…転職で失敗しないために自ら行うべき「ダークサイドチェック」【エグゼクティブ転職のプロが解説】
(写真はイメージです/PIXTA)

面接の場では、企業と応募者で「本音」の探り合いになることも多いでしょう。合格するために自らを取り繕う人もいますが、往々にして本性を見抜かれてしまうものです。そこで本記事では、株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏が、「マネジメント人材」として転職を成功させるために常日頃から心がけるべきポイントについて解説します。

マネジャーなら見逃せない、「人」に対する興味関心

コミュニケーションを深めたときに、会話を通じてわかるのは、発した内容そのもの以上に、その人の興味関心のありかたについてです。マネジメント人材については、人や組織への興味関心はベースの部分で欠かせません。

 

ちょっと興味深いお話をしましょうか。私はこれまで、多くの人材業界のマネジメントの方々とも面接をしてきましたが、一定の結構な割合で「実は、人に興味のない」方がいらっしゃるのです。

 

えっ、人材業界のマネジメントの方々に? 私も当初は、自分の評価眼がずれているのではないかと思いました。

 

しかしながら、人材業界で業績管理をしながらチームで扱う膨大な人材紹介や人材派遣の案件に一つひとつ向き合っていたら当人のメンタルが持たない部分もあるのですね。

 

そのため、上位管理職として勝ち上がってきた人であればあるほど、(もちろん、全員ではありませんが)「人と向き合うことを遮断して」預かる組織の管理に徹するようになった方々が、そのような志向になるのだということがわかりました。

 

自分のチームやメンバーを機能として見る側面が強く、そういった姿勢で管理してきた人は、KPI管理型の組織に向いています。一方、顧客としての「人」に積極的に関わり支援していくコンサルティング型の組織には不向きです。

 

人への興味関心は、会話のなかでの登場人物への目(心)の向き方でわかります。象徴的には、応募者の面接中、面接官に対しての興味関心の有無からもこの部分はかなりわかるのです。人に興味関心が高い人は、面接中でも面接官そのものに興味が向きます。

 

「この面接官は、どんな人なんだろう? 何が好きで、なぜこの会社に入ったのかな?」私自身、自社の面接では内心、応募者のこの部分での目の向き、心の向きに常にアンテナを張っています。

 

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