(※写真はイメージです/PIXTA)

自分や家族が「がん」と診断されたとき、大きな不安からネットの自分が信じたい情報を鵜呑みにしてしまう人は少なくありません。がんに対する誤った情報を妄信することで、必要以上に財産を失うケースもあり……。本記事では、夫をすい臓がんで亡くした竹田さん(仮名/72歳)の事例とともに、がんの民間療法に関する実情をFP1級・株式会社ライフヴィジョン代表取締役の谷藤淳一氏が解説します。

まずは適切な場所で相談し正しい情報を

インターネット上には膨大な量の情報があふれていますが、それらの信頼性は玉石混交です。ただそのなかで「健康」に関しては、不確かな情報を信じてしまう特別な理由があるといわれています。

 

それは、人は不安や恐怖心を埋めるために間違った情報を信じてしまうことがあるということです。

 

今回の事例でも夫が生存率の低いすい臓がんを発症し、竹田さんは大きなショックを受けました。そんなときに、インターネットで『がんに効く』などと自分に都合のいいような情報があり、それを心のよりどころにしてしまったのですが、これは誰にでも起こりえます。

 

やはりがんという一般人では適切な情報を持ち合わせていないケースにおいて、何かを判断しようとする場合には一度立ち止まって相談することが冷静な判断につながるのではないでしょうか。

 

がんに関していえば、まず主治医の存在があります。主治医は患者さんのがんの状態を最もよく知る医療の専門家です。健康にかかわる重要な問題のため主治医への相談を第一に考えるべきです。

 

そしてもしなんらかの事情で主治医への相談がしづらい場合、がん治療を行う主だった病院には『がん相談支援センター』が設置されています。ここでは治療のことを始め、メンタル面、お金のことなどあらゆる相談をすることが可能です。

 

こういった場所で一度立ち止まって相談することで、事前に民間療法に関する注意点などの情報は得ることが可能です。

がんは情報戦…正しい知識武装の重要性

がんは情報戦ともいわれ、正しい情報を持っているかどうかでその後の判断に大きな影響が出るといわれています。ただ一方で、がんはメンタル的ダメージも小さくないため、「まず正しい情報をとろう」という冷静な思考になれない可能性もあるため、事前に一定の知識を持っておくことが必要であるかもしれません。

 

多くの人ががんに備えたいとがん保険に加入すると思いますが、がん保険加入時に保険のことだけでなく、こういった実際がんになってしまったときの対応に関する情報を合わせて得ることで、がんによる老後破産リスクに備えることができるかと思います。

 

 

谷藤 淳一

株式会社ライフヴィジョン

代表取締役

 

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