為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、上昇しました。4月24日に発表された豪州の3月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、豪州の早期利下げ観測が後退しました。また25、26日に開催された日銀の金融政策決定会合において、緩和的な金融政策の維持が決定されたことで円安・米ドル高となりました。これらを背景に豪ドルの対円レートは上昇しました。日本時間の4月29日と5月2日には、日銀の為替介入とみられる動きにより、円高・米ドル安が急速に進んだことから、豪ドルの対円レートも下落しました。しかしその後は、円安・米ドル高を試す展開となり、連れて豪ドルの対円レートは再び上昇しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、上昇しました。豪州の3月のCPIが市場予想を上回り豪州の早期利下げ観測が後退したことで、豪州3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。しかし30日に発表された豪州の3月の小売売上高が市場予想を下回り、豪州3年国債利回りは低下しました。7日の豪州準備銀行(RBA)の金融政策決定会合前には、CPIの公表を受けて年内に再び金融政策が引締めに向かうとの見方が一部にあったため、同会合で中立的スタンスの維持が決定されると豪州3年国債利回りは低下しました。しかし期間を通じては同利回りは上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「円安・米ドル高を試す展開」に連れて「豪ドル/円」も再上昇 ~ここ2週間のオーストラリアマーケット動向【解説:三井住友DSアセットマネジメント】』を参照)。
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