4月23日の日経平均株価は、前日の米株市場の流れを引き継ぐ形で寄り付きこそ高くはじまったものの、前場には一時前日比マイナスをつけるなど、上値の重い展開。国内外の金利上昇圧力が高まるなか、日銀の金融政策決定会合や主要企業の決算発表などを前に投資家はリスクをとりづらくなっている模様です。実際に、本日はデンソー〈6902〉やレーザーテック〈6920〉、ディスコ〈6146〉といったグロース銘柄が指数を押し下げました。
一方、指数寄与度の高いファーストリテイリング〈9983〉のほか、NTTデータ〈9613〉やKDDI〈9433〉といったディフェンシブ銘柄が物色された結果、日経平均株価は前日比113.55円高の37,552.16円で続伸して取引を終えました。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが126銘柄、値下がりが97銘柄、変わらずが2銘柄。
日経平均株価の寄与度上位は、ファーストリテイリング〈9983〉、信越化学工業〈4063〉、NTTデータ〈9613〉、ダイキン工業〈6367〉、KDDI〈9433〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、デンソー〈6902〉、レーザーテック〈6920〉、ディスコ〈6146〉、アドバンテスト〈6857〉、京セラ〈6971〉となりました。
また、東証プライム市場の売買高は14億3,000万株、売買代金は3兆7,014.31億円となり、前日と比べて減少。
業種別では、保険業、証券業、建設業、その他金融業、食料品などが上昇した一方、海運業、ゴム製品、金属製品、ガラス・土石製品、繊維製品などが下落しました。米長期金利の上昇を受けて国内金利にも上昇圧力がかかるなか、金利上昇がプラスに働きやすい保険やその他金融が上昇しています。
東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位がミガロホールディングス〈5535〉で+255円(+10.14%)の2,771円、2位がレノバ〈9519〉で+140円(+10.14%)の1,520円、3位が宮崎銀行〈8393〉で+211円(+7.57%)の3,000円となりました。
一方、値下がり下位は、1位がさくらインターネット〈3778〉で-390円(-6.76%)の5,380円、2位が霞ヶ関キャピタル〈3498〉で-720円(-4.51%)の15,240円、3位がLIXIL〈5938〉で-67.5円(-3.78%)の1,718.5円で取引を終えました。
なお、年初来高値を更新したのは43銘柄、年初来安値を更新したのは17銘柄でした。
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