「逆腹式呼吸」を基本にした簡単にできる呼吸法
「姿勢」「呼吸」「意識」について理解した上で、からだの不調を解消する呼吸法を紹介します。逆腹式呼吸を基本にした簡単にできる呼吸法です。ぜひ毎日行ってみてください。
【カンタン呼吸法】
■STEP1 姿勢を整える
①両足を肩幅に開きます。
②両腕を前に出して「前へならえ」の姿勢をとります。
③腕は「前へならえ」の姿勢のまま、手のひらを前面に押し出すようにして、指を開き
ます。
■STEP2 息を吸う
④指先で弧を描くような意識で、そのまま腕を上げます(腕と地面が垂直になるくらい
上げ切る)。
⑤逆腹式呼吸で、息を吸います(口からではなく、鼻から息を吸う)。「静かにゆっくり吸うこと」を意識し、お腹をへこませます。通常の腹式呼吸では息を吸うとお腹が膨らみますが、逆腹式呼吸なので、反対に「息を吸う=お腹をへこませる」ことを意識します。
肛門を締めるようイメージします。
■STEP3 息を吐く
⑥地面と垂直に上げた腕を、突然ストンと下ろして脱力し、肩の力を抜きます。
⑦逆腹式呼吸で、息を吐きます(口からでも鼻からでもよい)。「静かにゆっくり吸うこと」を意識し、お腹を膨らませます。通常の腹式呼吸では息を吐くとお腹がへこみますが、逆腹式呼吸なので、反対に「息を吐く=お腹を膨らませる」ことを意識します。
今度は締めていた肛門をゆるめて、リラックスします。腹筋はそのままで(なるべく
膨らまないようにする)、体の後ろの背筋全体が広がることを意識しましょう。
「静かにゆっくり吸うこと」を意識する
STEP1~3の呼吸法を、繰り返して3分間行います。
【図表】カンタン呼吸法