Q:学校生活と投資に使う時間、どう使い分けていますか?
A:受験生なので、基本的に勉強中心の毎日です。朝7時に起きて、学校に行って、終わったら塾に行って。時間があればカフェに行って本を読んだり、買い物をしたり、友人と遊んだりしています。
短期売買ではなく長期投資をしているので、投資に使う時間が毎日必要ということもないです。株価はXに投稿したりするために、夜に見る程度。なので、学校生活を送りながら投資は問題なくできています。
Q:投資で増えたお金を何かに使っていますか?
A:とにかく資産を増やしたいので、買い物などには基本使っていません。分配金も再投資に回しています。でも学生でアルバイトもしていないので、投資の原資がなかなかつくれなくて……。毎月もらっているおこづかいも、なるべく使わずに投資に回したいんです。
そうすると趣味や遊びに使うお金がなくなってしまう。だから、そういったお金はポイ活でつくるなど工夫しています。
Q:具体的にどんなポイ活をしているのでしょうか。
A:「ハピタス」というポイントサイトを使っているんですが、私のXの投稿を経由して証券口座を開設などをしてもらうと、ポイントが入るんです。高校生投資家として情報発信しているのも、マネタイズの目的が大きくて。PR案件をいただくこともあります。
ほかには、未成年でも作れる「Olive」のデビットカードで支払いをして、日常生活でもポイントを貯めてます。マネーフォワードの家計簿アプリを使って毎日の収支管理もしています。何をすればお得というのも、投資の情報を集める中で自然と入ってきます。
Q:同級生との間で、投資の話をすることはありますか?
A:学校では投資の話はまったくしません。投資以前に、お金の話は少しタブーな感じすらあります。目の前のことを楽しんで、お金が入ったらすぐ使いたい、それが高校生なんですよね。だから自分から投資の話をすることはないです。
ただ、親友など限られた人には投資の話もしていますよ。あと、Xを通じて高校生投資家の友人もできました。気兼ねなく投資の話ができて楽しいし、新しい発見もあったりと刺激を受けています。その友人の中には親にiDeCoをおすすめして、積立を始めてもらったという人もいます。
Q:運用が順調だと何もしなくてもお金が増えていきますが、「働いてお金を稼ぐ」ことに対してどう考えていますか?
A:働くことは大事だと思っています。大学では経済学や金融学を学び、ゆくゆくは起業したいという夢があるんですが、それを実現するときに、生活に困らない程度のお金があれば失敗したとしても路頭に迷うことはないですよね。やりたいことをやるために、まずはそれなりの資産をつくりたいというのがベースにあります。
少し質問とズレるかもしれませんが、お金は「人の役に立つことでもらえるもの」だと思うんです。なので、極端にいえば、投資で自分が困らない程度に資産ができたら、お金をもらえなくても人のために仕事をしたいです。
Q:大人でも投資の一歩を踏み出すのに躊躇する人は多いのですが、投資への不安とどう向き合ってきましたか?
A:投資を怖いと思うのは知識がないからです。ちゃんと勉強すれば、暗号資産やFXといったリスクの大きい投資をすることもないし、もし相場が一時的に悪化しても、「今は買い場だ」と考えることができます。だから投資への不安を感じたことはありません。
今はスマホ1台でどんな情報も手に入れられるので、昔よりずっと知識を身に付けやすい時代ですよね。でも知識があるだけじゃダメで、口座を開設して始めてみるなど実際に行動に移すことがとても大切だと思います。
Q:高校生にして投資を始めていますが、やはり早く始めた方がいいと思いますか?
A:私は学生ですから、親が生活を支えてくれているうえで投資をしていて、自立した社会人とは違う部分も大きい。だから、高校生で投資を始めているからすごい、偉いとは思っていません。
ただ、投資は誰もがやった方がいいと思っています。それに、今からやって遅いということもない。「始めたもの勝ち」なので、興味を持ったときに始めてみることをおすすめしたいです。