(※写真はイメージです/PIXTA)

物価の上昇、新NISAのスタート、日経平均株価の最高値更新など、投資の追い風となるような変化が立て続けに起こっている日本。このままいくと10年後、20年後には「投資をすることは当たり前」という時代がやってくるのでしょうか? 本記事では、そんな時代の訪れを待つことなく早々と投資を始めている高校生投資家の「のむよーぐると」さんに取材。それと共に、この先に待つ「投資の未来」と、過熱する投資ブームの中で注意すべきことを、経済アナリストの森永康平さんに伺いました。

――投資が身近になるほど、トラブルに巻き込まれる危険性も高まりそうです。

森永氏:投資詐欺は本当に増えていて、大学生など若い世代もかなり被害に遭っています。まず理解してほしいのは、投資というのは「ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターン」だということ。つまり、損をしたくなければ増える可能性も低いし、大きく増やしたいと思えばその分減る可能性も大きくなるんです。

 

「ローリスク・ハイリターン」はあり得ないので、そういう話を持ち込まれたら100%詐欺です。ですから、「ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターン」という投資の原理原則を、まずは頭に叩き込むことが大切です。

 

それと「リスク」の意味を正しく理解すること。日本人はリスクのことを「危ない」という意味で使いがちですよね。でも、統計学的には「すごくうまくいくかもしれないし、すごく失敗するかもしれない」というリターン(収益)のブレを指すんです。だから、「リスクが低いけど、すごく儲かる」っていうのは、そもそも成り立たない。


あとは、相場観を持っておくことも大事です。アメリカの国債がダメになるとき=アメリカが破綻するときなんですが、それってほとんど考えられないことじゃないですか。そんな信用力の高いアメリカの国債の利回りが、今5%ぐらいなんです。

 

それを知っていれば、「リスクはないけど数十%の利回りが保証されますよ、儲かりますよ」なんていう話、いかにぶっ飛んだことかわかりますよね。

 

あと、「月5%の利回り」という言い方をされて、騙されてしまう人もいます。月5%って年率に換算すると78%ぐらいなんですよ。でも数字に強くないと、「月5%なら大したことないから、詐欺ではないだろう」と思って、引っかかってしまう。数字に弱い人は注意が必要です。

 

そんなに難しいことじゃないので、こういったことは常識として覚えておくべきでしょう。

 

――親が投資未経験だと、子どもが投資を始めたいときに困る時代になるでしょうか?

森永氏:子どもが投資をしたいと言ってきたときに、自分が知らないから頭ごなしにダメというのは論外だし、かといって難しい投資本を読むのもハードルが高いですよね。だから、お金を使わなくてもできる「ポイント投資」なんかを、子どもと一緒に始めてみるのがいいんじゃないかと思います。ポイントなら損をしてもダメージがあまりないですから。

 

こういうときに「投資がわからないから一緒に勉強なんて、親の威厳がなくなる」ということを気にする人もいるんですが、「大人だってわからないことがあれば学ぶんだ」、「なんでも知ってるわけじゃない」っていうことを見せるのも大切ではないでしょうか。

 

投資が同じ話題をつくるきっかけにもなりますし、協力しながら一緒に勉強していけばよいと思います。

 

森永 康平氏:金融教育ベンチャーの株式会社マネネCEO/経済アナリスト。証券会社や運用会社にてアナリスト、ストラテジストとしてリサーチ業務に従事。その後はインドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて法人や新規事業を立ち上げ、各社のCEOおよび取締役を歴任。現在は複数のベンチャー企業のCOOやCFOも兼任している。

 

 

※この記事は、THE GOLD ONLINEとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。

 

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