投資を始めるなら、早ければ早いほどよい
この間息子を連れて、十年前に訪れた北京を再訪してみた。外国人用のコンドミニアムの家賃は十年前の三倍近くになり、東京都心部並みの高い水準になっている。もう、十年前ほどのチャンスはなくなったな、と思った。ひずみが元に戻る期間は限られている。投資は時間の勝負なのだ。
このことと関連するが、投資を始めるなら、早ければ早いほどよい。投資はベテランが勝つとは限らないが、ひずみ、言い換えればチャンスを見つける目は、経験とともに養われていくのは確かだ。
できれば、子供にも投資のことを教えたほうがよい。子供は、親のお金に対する考え方をよく見ているし、十分に理解することもできる。子供には早すぎるなどと思わず、積極的にお金の話をしたほうが、のちのちを考えると良いと思う。
「本物の情報」だと思ったら、自分で出向いて確かめる
今はネットを見ると、いろいろな情報であふれている。投資に限らず、何か行動を起こそうとすると、一生懸命ネットで情報を集めようとする人も多い。しかし私は、本当のことは、自分で直接確かめるしかないと思っている。
情報は「人の情けに報いる」と書くという。本当に価値のある情報は、メディアでは手に入らないし、ましてやインターネットでは無理だ。人との付き合いを大事にして、本当に信頼できる人から教えてもらうものだけが、自分にとって本当に価値ある情報なのだ。そういった本物の「情報」を得たら、私は必ず自分で出向いて確かめるようにしている。
例えば、中国の家賃相場は十年間で十倍になったと言ったが、同じような立地と広さの物件でも、価値が急上昇した物件とそうでもない物件がある。あがりそうな物件を見極めて投資するには、紙の資料を読んでいるだけではらちが明かない。自分の目ですみずみまでチェックしてはじめてわかってくることがあるのだ。
自分の大切なお金を投資するのだから、十分に納得できるまで調査をすることが大切だ。