(※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資を始めたい人にとって、当然ながら「どれぐらいの収入が見込めるか」はとても重要です。利回りどおりの収入が得られると安易に考えると、思わぬ大損をしてしまうリスクも。そこで本記事では、浅井佐知子不動産鑑定事務所代表の浅井佐知子氏による著書『0からわかる! 不動産投資超入門』(ソシム)から一部抜粋し、不動産投資で得られる収入をシミュレーションするときのポイントを詳しく解説します。

運用中にかかる費用も知っておこう

山田:不動産投資をしている間は、どんなことに費用がかかるんですか?

 

浅井:大きく分けて、建物の修繕にかかる費用と入居者が退去したときにかかる費用、税金、そして保険料です。

 

鈴木:運用中の費用は全部で、どれくらいかかるんですか?

 

浅井:物件の築年数や状態によって、家賃収入の10~30%と開きがあります。新しい物件ほど、建物の修繕にかかる費用は安くなります。シミュレーションでは、1年間の家賃収入の15%(木造と軽量鉄骨の場合※1)が毎年かかると考えます。

 

鈴木:運用中の費用は、削減できるものでしょうか?

 

浅井:火災保険料とPMフィー※2は削減することができます。また、物件のリフォーム費用や修繕費は、内容や業者によって異なるので、工夫次第で削減できます。

 

※1:運用中にかかる費用は構造によっても変化する。木造と軽量鉄骨は15%、重量鉄骨は20%、鉄筋コンクリートは25%としてシミュレーションする。シミュレーションシートでは、入力した構造に合わせて自動で数値が変わる。

※2:PMはプロパティーマネジメントの略。賃貸物件の管理にかかる費用のことで、不動産を管理する会社に対して支払う。

[図表3]毎年・毎月かかる費用

 

イラスト ©長野美里

 

浅井佐知子

不動産鑑定士/不動産投資コンサルタント

 

※本記事は『0からわかる! 不動産投資超入門』(ソシム)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

0からわかる! 不動産投資超入門

0からわかる! 不動産投資超入門

浅井 佐知子

ソシム

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