(※写真はイメージです/PIXTA)

タワーマンション(以下、タワマン)とは、基本的に地上20階建て以上の居住用高層建物のことを指します。「お金持ちの住む家」というイメージが強いですが、日本の社長の平均居住階数は「5.35階」。まったく高くないのです。本記事では「タワマン」の真実を探っていきます。

日本のお金持ちは「5階」に住んでいる。

東京商工リサーチの調査『日本の社長 50万人が住む「マンションの階数」調査』(2019年)では、都道府県別の居住階数ランキングが掲載されている。

 

社長の住む階数が最も高いのは「大阪府/6.82階」。そして「東京都/6.12階」「滋賀県/5.87階」と続いている。階数が最も低いのは「長野県/3.16階」であり、全体平均は「5.35階」となった。

 

「社長、思ったより低いところに住みがち?」という印象を覚えるかもしれないが、タワーマンション(20階以上ある高層マンション)が多く建っている地域は限定的であるため、全国平均としては落ち着いた結果となっている。

 

一方、同調査では市区群別でも分析しており、こちらの結果では1位「東京都中央区/13.37階」、2位「大阪府大阪市福島区/12.49階」、3位「大阪府大阪市港区/11.39階」と、都心社長の高層好きな傾向が鮮明になった。

 

「中央区・13階・社長」と並べば、タワマン住みであることを想像するに容易い。大阪市福島区もタワマンが並ぶ地域だ。

 

「お金持ちの家」のイメージが強いタワマン。時折問題が取り沙汰されたり、黒い噂が聞かれたりもするが、住人は皆、大きな問題なく過ごしているのだろうか。

 

日本のタワマン第1号といわれているのは、1976年に誕生した「与野ハウス」。高さ66m、21階建て、総戸数463戸の大規模マンションだ。

 

そこから時は進み、1997年。建築基準法・都市計画法の法改正が行われ建設のハードルが下がったことにより、「西新宿パークサイドタワー」「センチュリーパークタワー」「西早稲田シティタワー」など、ランドマーク的存在として、首都圏近郊で建設ラッシュが始まった。

 

タワマン乱立の結果、実はひとつの問題が浮き彫りになっている。築15〜20年となったタワマンの大規模修繕工事ラッシュだ。修繕工事のための費用は月々支払っている場合が多いものの、直前で追加徴収となることも多い。この費用に思わぬダメージを受ける住民も多いのだ。

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