(※写真はイメージです/PIXTA)

ホテルのような豪華な造りで人気の高い「高級老人ホーム」。終の棲家として申し分ないように思えますが、なかには入居してすぐに去ってしまう人もいるとか……。一体なぜでしょうか? 本記事では、金井さん(仮名)の事例とともに老人ホーム選びの失敗理由について、FPの小川洋平氏が解説します。

老後の人生設計に「介護になった場合」の項目は必須

今回は思わぬ理由で老親が高級老人ホームを脱走してしまい、結果息子夫婦である金井さん夫妻が老後破産することになってしまった事例をご紹介しました。

 

内閣府の令和2年の調査によると、要支援の認定を受けている人は、65~74歳では1.4%、75歳以上では7.8%。要介護の認定を受けている人は、65~74歳では2.9%、75歳以上では22.1%となっており、75歳以上においては4人に1人程度の割合いで要支援状態以上の状態に認定され、誰かの支援が必要と考えられる状態となっています。

 

また、その状態が長期化するケースもあり、なかには10年以上介護が必要な状態になっていることもあります。

 

これだけの高確率で誰かの支援が必要という状態になるのですから、老後の人生設計のなかには要支援、要介護状態になった場合に自分はどうしていきたいか、資金準備も含めて考えておく必要があります。

 

特に、高額な費用が掛かる老人ホームへの入居を希望されているならばそれなりな資産を準備し、家族にもその旨を伝えておく必要があります。

 

ご自身のことやご家族のこと、いつかは必要になるものと考えて事前に準備を行っておきましょう。

 

 

小川 洋平
FP相談ねっと

 

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