今回は、いつまでも「頼もしいお母さん」であり続ける方法について見ていきます。※本連載は、ファイナンシャルプランナー・高橋成壽氏の著書、『ダンナの遺産を子どもに相続させないで 50~70代のみなさまへ わが子のためにもなる相続と老後のマネー術』(廣済堂出版)の中から一部を抜粋し、50~70代の女性を対象とした相続対策のポイントなどをご紹介します。

「資産」があれば子どもたちに手を差し伸べられる

先に、子どもさんが相続をした結果、もし生活が苦しくなるようなことが起こったら──というお話をしましたが、逆に、子どもさんたちには相続をさせないで、奥様が全財産を相続できた場合のことを考えてみましょう。

 

今後の生活はまず心配ないくらいの資産が手もとにあり、ご自身は不自由ない暮らしをされている一方で、もし子どもさんが、いろいろな事情で生活に困る事態が起こったら──。

 

そのときは、惜しみなく、子どもさんに手を差し伸べられるのではないでしょうか。

 

ピンチを助けてもらった子どもさんは、これまで以上に、お母様の愛情に感謝の気持ちを持つようになるでしょう。

いつまでも「母は強し、頼もし」

子どもさんたちも今は平穏に生活していたとしても、この先何が起こるかわかりません。けれど、お母様ご自身にある程度のゆとりがあれば、「お父さんが遺してくれた財産のお陰で、お母さんもそこそこゆとりある生活をさせてもらっているから、もし困ったことがあったら、遠慮なく言ってちょうだいね」

 

そんなふうに、子どもさんたちに言ってあげることもできるのです。

 

しかしもし、お母様ご自身も経済的にいっぱいいっぱいの生活をされていたら、「助けてあげたい」気持ちはいっぱいでも、現実にそうできないということもあるのです。

 

「いざというときには、助けてくれる母親がいる」──。

 

それは子どもさんたちにとっても、大きな心の支えになるはずです。

 

いつまでもどこまでも、「母は強し、頼もし」。

 

お母様がずっとずっと〝頼もしいお母さん〟でいることは、子どもさんたちにとっても、そしてご自身にとっても、これから生きていくうえでの、強く、大きな力になるのです。

本連載は、2014年12月5日刊行の書籍『ダンナの遺産を子どもに相続させないで』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

ダンナの遺産を子どもに相続させないで 50~70代のみなさまへ わが子のためにもなる相続と老後のマネー術

ダンナの遺産を子どもに相続させないで 50~70代のみなさまへ わが子のためにもなる相続と老後のマネー術

高橋 成壽

廣済堂出版

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