国民年金基金の落とし穴
国民年金基金は公的な制度ですが、公的年金とは位置づけが異なり、将来の老齢給付はご自身の掛金が主な原資となります。
掛金は全額社会保険料控除となりますし、節税効果も見込めるものですが、年金受取時には公的年金等控除はあるものの課税対象となるのです。そのため、トータルで見ると節税で浮いた金額は老後の給付を「先取り」しているとも言い換えることができます。
本格的に積み立てたお金を受け取ることができるのは、やはり老後となります。国民年金基金を活かすためには、節税効果だけに着目するのではなく、老後どのような受け取り方がいいのか、考えられる家計の状況に応じた老後の生活設計に基づくアドバイスを参考に、型を選択していただきたいと思います。
内田 英子
FPオフィスツクル
代表
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