まずは「100株」購入して様子を見る
ではどのように買えばいいのか?
好決算が発表されて今後も業績の改善が進むことが期待できるような銘柄については、高値であってもまずは100株購入して様子を見るべきでしょう。
100株購入して、そのまま上がれば良し。下がったとしても安くなったところで追加購入すれば良し。将来的な業績の向上が見込める企業の株は、いったん利食いで下げたとしても、好業績を背景に再度上昇に転じるものです。
好業績が評価されて株価が上昇した銘柄に「ダイコク電機」があります。
ダイコク電機はパチンコホール向けコンピュータシステムの開発・製造・販売及びパチスロ遊技機の開発・製造・販売などの業態ですが、スマパチ・スマスロ関連の需要増加を背景に売上・利益が増加したことから株価は大きく上昇しました。
初動の段階で大きく上昇しましたが、そこから深い押し目を作ることなく上昇していきました。
ダイコク電機に狙いをつけて買うタイミングを計っていたとして、初動段階で買えずに「そのうち下がるだろう」と押し目を待っていても、深い押し目がないまま上昇を続けているのですから、いつまで経っても買い場はやってこないことになります。
「押し目待ちに押し目なし」の格言通り、狙っていた銘柄が上がっていくのをただただうらめしそうに眺めているだけ。「ああ、あそこで思い切って買っていれば……」と後悔してもしきれません。
そこでもしも100株だけでも買っておけば、自分も値上がりを享受できるのですから精神状態はまったく違います。
さらにタイミングを見て追加購入してもいいし、そのまま100株だけ保有していてもいい。あとは売りたいタイミングでしっかり利益を確定すればいいだけです。
株価が上昇した銘柄は「有名になった俳優」と同じ
容姿端麗な俳優でも、駆け出しの頃はCMに出演しても高いギャラはもらえません。その後、TVドラマや映画でキャスティングされるなど、有名になればなるほどCMのギャラは高くなっていくものです。
最初の頃は安かったと思っても、誰もが知っている俳優にまで知名度が上昇したら、デビューしたてのときとはギャラの金額が違うのは当たり前でしょう。
ダイコク電機のように好業績が評価されて株価が上がった銘柄は、有名になった俳優と同じです。
俳優の価値が評価されて出演ギャラが上がったのと同様に、好業績が評価されて企業価値が上がったのです。
好業績が明らかになった後は株価が上がるのは当然です。
「もっと安く買えたのに」「あのときはあんなに安かったのに」などと、あまり過去を振り返らず、あくまでその時点における情報において「投資する価値があるか」「今後の成長性はあるか」を考えながら投資していく習慣をつけるようにしたいものです。
長田 淳司
サラリーマン投資家
※本記事は『新NISAはほったらかしが9割』(双葉社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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