(※写真はイメージです/PIXTA)

年収が高かった、退職金が多い、貯蓄がある……といった理由で、準備をせずに定年をむかえると、たとえ現役時代収入が十分にあっても、年を取ってから破産する事態になりかねません。Aさん(63歳)は、定年前に1度牧野FP事務所の牧野寿和CFPのもとを訪れ相談していたのですが、「定年退職」の開放感から支出を減らせなかったようで……。Aさんの事例をもとに、老後必要な資金額と準備方法、60歳以降での家計改善策についてみていきましょう。

60歳以降、お金の寿命を延ばすには…

60歳以降収入を増やすには、Aさんのようになるべく働くことと、支出を減らすことが定石です。

 

それ以外の方法としては、年金の繰下げ受給を検討してもいいでしょう。65歳からの受給を66歳から75歳0ヵ月まで月単位で繰り下げると、1ヵ月あたり0.7%増額された年金が受給できます。老齢基礎年金、老齢厚生年金をいっしょに繰下げることもできますし、別々に繰り下げることも可能です。

 

ただし、この方法を取る場合、繰下げた期間まで年金はもらえませんから、繰り下げる期間中の収入を確保しておくことが前提です。

 

Aさんは、60歳で1度完全リタイアした理由について、「老後を謳歌したかったのももちろんですが、定年後再雇用になると、いままでの部下が直属の上司になるじゃないですか。僕も現役時代、上司だった先輩が部下になって苦労した経験があったので、部下に同じ思いをさせたくないと思って身を引いたんです」と苦笑い。

 

一生懸命働いたごほうびとして、旅行や趣味を思いきり楽しむことはなにも悪いことではありません。大切なのは、そうした贅沢をしても老後の生活が成り立つよう、収支管理と資金準備をしておくことです。

 

資金準備の方法としては、株式や投資信託、個人年金保険といった金融商品を運用して資産形成をすることも可能ですし、企業年金などで積み立てておけば、貯蓄を取り崩す生活になっても補填することができます。

 

また、この資産形成に、新NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人方確定拠出年金)といった税制優遇を利用してもいいでしょう。

 

老後の“新しい当たり前”に慣れておくことが大切

引退後の生活に入った直後は、その後の収入や貯蓄額に応じた金額まで、支出を削減させる必要のある家庭も少なくありません。

 

しかし、むりやり支出を減らしても、リバウンドしてしまいます。老後の生活が新たな“いつもの”生活になるように、慎重に収支を見直し、徐々にその暮らしに慣れていくことが大切です。

 

 

牧野 寿和

牧野FP事務所合同会社

代表社員

 

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※プライバシー保護の観点から、登場人物の情報を一部変更しています。

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