(※写真はイメージです/PIXTA)

タワーマンションについて、長い間懸念されてきた「修繕積立金不足」問題は、今後どのような展開を迎えるだろうか。本記事では「タワマン住み」の実情を探っていく。

タワマン住人、実際のところの生活設計は?

「ゴミ出しが本当に楽です。いつでも捨てられるから、家に溜まることもないです。フィットネスジムに関しては…最初は通ってましたが今は全然…。コロナもあるんですけど、同じ住民だと思うと気まずい気持ちがあって…。ジム行かない分賃料下げてくれないかな、とは思います。考えなしに契約しちゃいましたが、最近割と金銭面が厳しくなってきて反省しています。

 

あとは正直、購入した当時は修繕費が上がっていくことまで深く考えてなかったですし、周りにもそういう人は多いですね」(田中さん<仮名>都内某タワマン住み/デイトレーダー)

 

「景色は抜群にいいです。夜、湾岸の穏やかな海を見ながらお酒を飲むのは最高ですよ。以前水没騒動もあったので、台風や地震のときは若干心配になりますが、まあ、今のところ不便はないです。困ったら引っ越せばいい」(加賀さん<仮名>湾岸タワマン住み/不動産投資会社勤務)

 

「老後まで住む気ですか? もちろんないです。もし大停電にでもなったら階段のぼれないでしょ(笑)。リタイアまでは都心で豪勢に暮らして、そのあとは小さな戸建てでも買うつもりです」(林さん<仮名>都内某タワマン住み/保険代理店勤務)

「タワマン暮らし」の行末はいかに?

意見は三者三様とはいえ、刹那的とでもいえばいいだろうか、あくまで借り住まいとして「タワマン生活」を楽しんでいる声が多く聞こえた。「困ったら引っ越す」「老後まで住む気はない」と言い切れるのは、資金繰りに余裕がある証拠か。

 

「持ち家 vs 賃貸論争」「戸建て vs マンション論争」など、住まいに関する話題は絶えないなか、ことさら世間を騒がせがちな「タワマン暮らし」。

 

家族構成・世帯年収・生活設計…すべてを勘案した結果の「タワマン住み」という選択肢は、吉と出るか、凶と出るか。今後の展開からも目が離せない。

 

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