患者・医師・薬剤師、それぞれのメリット
オンライン診療・服薬指導のメリットを整理します。
まず、患者・医師・薬剤師すべてに共通するメリットは「感染症リスクの軽減」です。
さらに患者にはコスト削減の恩恵もあります。通院時間や交通費もなく、待ち時間も不要です。とくに社会的弱者とされる高齢者・障がい者・児童・女性にとってこのメリットは非常に大きいです。さらに、医師が少ない地域にお住まいの方も、自宅から質の高い治療を受けられます。
医師は、オンライン診療で患者管理が効率化されるでしょう。ビデオ通話で患者の状況をつぶさに確認できれば、対面診療では見逃されるような症状を把握しやすくなります。
全国に専門医療を提供できることも利点です。
薬剤師は、在宅医療における訪問負担が軽減されます。そして患者の状況に合わせた丁寧なアドバイスが可能となります。また、薬局外でのオンライン服薬指導が解禁されたため、育児や介護などの事情で退職した薬剤師も在宅で柔軟に働けるようになるはずです。
一方で、医療提供者側には課題が残されています。
一部の医療提供者には新しい技術に懐疑的かつ伝統的な診療方法を好む方もいらっしゃいます。対面診療よりも人間関係が希薄になる恐れもありますし、特定の症状をオンラインで確認・診断するのが難しいことも事実です。そして情報漏えいや不正アクセスといったサイバー犯罪のリスクとも戦わなければいけません。
そのような状況で医師や薬剤師が及び腰になると患者も消極的になります。
課題を乗り越え、医療提供者から患者に対してオンライン診療・服薬指導の情報を提供し、推奨しない限り、利用率は上がらず、医療革命は進まないでしょう。
新上 幸二
株式会社アクシス
取締役
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