「昔のチョイ悪自慢」、絶対にやめてください
「深夜残業が続いたうえに休日も出勤してフラフラになって仕事をしたもんだよ」
「明け方まで酒を飲んだ後にシャワーと着替えだけ済ませて出勤したもんだよ」
「二日酔いがつらくて、外回りの仕事中に車の中で昼寝をしたこともあったな」
こんなことを得意げに話す上司を見かけますが、絶対にやめてください。上司はウケを狙って話したつもりでも、若手社員には面白くもおかしくもありません。
たとえ「今じゃ考えられないけどさ…」という言葉をつけ加えたとしても、若手に引かれてしまいます。
まず、昔と今では社会の風潮が大きく変わっていることを認識してください。
上司が気軽な冗談のつもりで話したことが、かえって若手社員との心の距離を大きくしてしまい、その後のコミュニケーションに悪影響を与えかねません。
若手は「ドン引きした」とはおくびにも出さず、そっと遠ざかる
最近の若手に特有の傾向として、顔色や態度には表さずに「理解できない」「不快だ」「失望する」といったネガティブな感情を抱きます。
よくテレビでタレントが「引くわー」などと叫んでいますが、これは自分が引いていることを言葉にしているのでわかりやすいです。しかし、最近の若手の場合は、自分が引いている状態にあることを外部に表すことなく、無言のうちに遠ざかっているので気づきづらいのです。これも上司や先輩が「若手社員が何を考えているかわからない」と感じる一因です。
「だったらはっきりと言ってくれればいいのに」「言葉にして言ってくれなきゃわからないじゃないか」と上司や先輩たちから、こんな言葉を聞くこともあります。
しかし、相手が上司や先輩という年長者となれば、彼らがはっきりと反応を示すことはまずありません。だからこそ、上司は自ら余計な一手を打たないためにも、最近の若手の心理を理解する必要があるのです。
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<ポイント>
悪いことができない環境の中で育った若手社員に引かれないようにする
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伊藤 誠一郎
若手社員育成専門コンサルタント
若手社員育成研究所代表
1971年東京都出身。学習院大学法学部法学科卒業後、15年間にわたり医療情報システム、医療コンサルティング分野において提案営業、プロジェクトマネジメントの業務に従事した後、2009年に独立し、プレゼンテーション、提案力向上をテーマに講師活動を開始。その後、ロジカルシンキング、職場コミュニケーション、組織マネジメントなどテーマを広げ、新入社員から中堅社員、管理職まで延べ300社、2万人以上に研修、講演、セミナーを実施。
現在は、多くの若者と接する氷河期世代という二刀流講師としてZ世代と言われる若手社員育成と彼らを育てる上司、先輩のための企業研修、講演を行っている。
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