〈新NISA〉40歳から月5万円積み立て→30年後の「資産額」に衝撃…“やるなら一日でも早いほうがいい”納得の理由【日経新聞記者が解説】

〈新NISA〉40歳から月5万円積み立て→30年後の「資産額」に衝撃…“やるなら一日でも早いほうがいい”納得の理由【日経新聞記者が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

新NISAを始めるにあたり、今あるお金を3つに分類し、投資に回すことのできる資金を明らかにしていくことが重要です。1,800万円の生涯投資枠への積み立ては「早く始めるほど、利回りが後半になって加速度的に高まる複利効果を得やすい」と、証券アナリスト(CMA)資格も持つ日本経済新聞編集委員、田村正之氏はいいます。田村氏の著書『間違いだらけの新NISA・イデコ活用術』より、詳しく見ていきましょう。

お金を目的別に分けて「投資に回せる金額」を把握

新NISAの世代別、目的別の活用術と、その活用術の結果、将来どれくらいの資産が見込めるかを考えていきます。

 

まずお金を3つに分類して、投資に回せるお金とそうでないお金を分けましょう。

 

ひとつは生活防衛資金。普段の生活に使うお金や、医療・介護費、あるいは万が一職を失うなど予想外の収入減に見舞われたときに備える資金です。失業給付など公的な支援制度もありますのであまり過度に備える必要はありませんが、仕事の安定度などを勘案して、生活費の半年~1年分程度は備えておいた方が安心です。この資金で大事なのは、いつでも使えるという流動性であり、いざ必要なときに減ってしまっていたら困るので、預貯金で備えるのが基本です。

 

次に、教育、住宅、車など特定の目的のために備える特定目的資金。これについてはどれくらいの準備(運用)期間が見込めるかで、備え方が変わってきます。

 

3つ目は老後資金または余裕資金。特に使う予定がなく長期で運用できる資金は、これまでもみたとおり、世界株などを中心とした株式主体の投信により全力で増やしていきましょう。

 

出所:『間違いだらけの新NISA・イデコ活用術』(日経BP)より抜粋
[図表1]投資で備えるか預貯金で備えるか 出所:『間違いだらけの新NISA・イデコ活用術』(日経BP)より抜粋

 

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※本連載は、田村正之氏による著書『間違いだらけの新NISA・イデコ活用術』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。
※本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

間違いだらけの新NISA・イデコ活用術

間違いだらけの新NISA・イデコ活用術

田村 正之

日経BP 日本経済新聞出版

“プロ”や周囲の言葉に惑わされちゃダメ! 新NISA時代にイデコ、公的年金も組み合わせた資産運用は、実際にどうすればいいのか? □一括より積立投資が有利? □株の比率は年齢に応じて変える? □一番資産を増やせるの…

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