無意識のうちにお金を色分けしないように
井出さん「ちょっといいですか? 投資で増えたお金を、住宅資金とか、子どもの教育資金に使うのって何かちょっと違うなって……」
fumicoさん「家や教育費は、自分が働いて得たお給料で、ということですか?」
新名さん「ちょっと分かる! 投資をしてるって周りにも言いにくいし、前におばあちゃんから『投資でお金を増やそうなんて考えちゃだめだよ! コツコツ働いて、銀行に預けるのが一番だよ!』って言われちゃった」
fumicoさん「日本では、まだまだ投資が一般的とは言えませんから、話題にしづらい面はあるかもしれませんね。それに、長く働けばお給料が増え、銀行に預ければお金が増えた時代を生きた方は、投資に対して良い印象を持ちづらいのも事実です」
新名さん「株価が急落したニュースとかも大きく報じられるから、『怖い』っていうイメージの方が記憶に残りやすいしね」
fumicoさん「ただ、先ほど話したように、昔と今では状況が違います。それに、お給料で得たお金と投資で増えたお金を区別してしまうのは『メンタルアカウンティング(心の会計)』という心の“くせ”。手に入れた手段によって、お金を心の中で色分けしているんですね」
井出さん「私の場合、投資で儲かったら『棚からぼたもち』って感じで、パーッと使っちゃいそう!」
fumicoさん「それもメンタルアカウンティング。投資で得たお金も、働いてお給料として得たお金も、同じ10万円なら価値は一緒です。コツコツ働いたお給料は大事に使うのに、投資で増えた分は散財する人もいます。気を付けましょう!」
新名さん「無意識のうちに色分けしないようにしなくちゃね!」
fumicoさん「でも、『メンタルアカウンティング』を逆手にとって、活用することもできるんですよ。井出さんは、お給料から先取り貯蓄をしているという話でしたよね?」
井出さん「はい、毎月2万円、定期預金に積み立てています」
fumicoさん「これは、お給料のうち2万円に、『これは生活費ではなく、貯めておく分』と色を塗っているのと同じなんです。メンタルアカウンティングで、貯蓄のくせづけができているんですね。他にも、毎月の生活費を『食費』『日用品費』『交際費』など封筒に分けて入れる、といった活用方法もあります」
井出さん「交際費が足りなくなっても、『食費』って書いてある封筒からお金を出すのは何だか抵抗がある……」
fumicoさん「心の中で色分けしてしまっていますよね。無意識にそうしてしまう心の“くせ”、うまく活用したいですね」
fumico
ファイナンシャルプランナー
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
