「どんなに努力しても、社員と目標や価値観を一致させることはできない」年商2億円・地方起業家がたどり着いた“超ドライな考え方”

「どんなに努力しても、社員と目標や価値観を一致させることはできない」年商2億円・地方起業家がたどり着いた“超ドライな考え方”
画像:PIXTA

「地方には仕事がないはウソ」──そう語るのは、出身は岐阜県だが、高知県で全財産50万円を投じて起業し、年商2億円まで成長させた起業家、坂元陽祐氏。本連載は、坂元氏の著書『まったく新しい「地方で起業して成功と自由を手に入れる」方法』(春陽堂書店)より、地方での起業の可能性について、一部抜粋して紹介します。

「現状維持は衰退と同じ」 の本当の意味

覚悟を持って数人規模を維持している会社は別として、お客さんや社員の期待に応える形である程度まで大きくなった会社では、「現状維持は衰退と同じ」と考えないといけない。

 

これは、そのくらい成長が大事なのだ! 何がなんでも成長しよう! という気合を入れるためのスローガンだと思っている人が多いが、じつはもっと現実的な話である。これも社員の幸福と関わっているのだ。

 

たとえば今、企業は賃上げを期待されている。物価が上がる中で、社員の幸福のためにもぜひ賃上げはするべきである。

 

そこで3%の賃上げをしたとする。このとき、会社の売り上げが今までどおりだったら、その分利益率は下がる。あるいは、今でも地方では完全週休2日制になっていない企業がけっこうある。学生が卒業すると大都市の企業に行ってしまう理由の一つでもある(ちなみに僕の会社は完全週休2日制です)。

 

そういう会社が、若い人も採用したい、社員の満足度も上げたいからと完全週休2日制を導入したとしよう。仕事を回すためには人を新たに雇う必要が出てくる。やはり、今までどおりの売り上げだったら利益が減ってしまう。

 

もっと大金を稼ぎたくて、あるいは会社が大きくなること自体が快感でといった、アグレッシブな理由で成長したがる経営者ももちろんいるだろう。けれども、それだけではない。社員の幸福、あるいは社会的責任をちゃんと果たしながら会社をつぶさないためには、成長していかざるを得ない事情もある。

 

会社のブランディング、新しい事業のネタ探しが僕の一番大事な仕事なのは、そんな理由からだ。

 

〈レッスン〉

 

職場環境や労働条件、仕事のやり方や内容などなど、会社に対して「許せない」と思ったことがもしあれば覚えておこう。起業したあとに、社員を幸福にするためにどんな課題を解決すればいいかのヒントになる。

 

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まったく新しい「地方で起業して成功と自由を手に入れる」方法

まったく新しい「地方で起業して成功と自由を手に入れる」方法

坂元 陽祐

春陽堂書店

岐阜出身の著者がなぜか高知で全財産50万円を投じて一人で起業。 この14年で年商2億円まで成長させた! 地方での起業はブルーオーシャンだと証明した。 ・「地方には仕事がない」はウソである  アンテナショップやUターン…

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