「現状維持は衰退と同じ」 の本当の意味
覚悟を持って数人規模を維持している会社は別として、お客さんや社員の期待に応える形である程度まで大きくなった会社では、「現状維持は衰退と同じ」と考えないといけない。
これは、そのくらい成長が大事なのだ! 何がなんでも成長しよう! という気合を入れるためのスローガンだと思っている人が多いが、じつはもっと現実的な話である。これも社員の幸福と関わっているのだ。
たとえば今、企業は賃上げを期待されている。物価が上がる中で、社員の幸福のためにもぜひ賃上げはするべきである。
そこで3%の賃上げをしたとする。このとき、会社の売り上げが今までどおりだったら、その分利益率は下がる。あるいは、今でも地方では完全週休2日制になっていない企業がけっこうある。学生が卒業すると大都市の企業に行ってしまう理由の一つでもある(ちなみに僕の会社は完全週休2日制です)。
そういう会社が、若い人も採用したい、社員の満足度も上げたいからと完全週休2日制を導入したとしよう。仕事を回すためには人を新たに雇う必要が出てくる。やはり、今までどおりの売り上げだったら利益が減ってしまう。
もっと大金を稼ぎたくて、あるいは会社が大きくなること自体が快感でといった、アグレッシブな理由で成長したがる経営者ももちろんいるだろう。けれども、それだけではない。社員の幸福、あるいは社会的責任をちゃんと果たしながら会社をつぶさないためには、成長していかざるを得ない事情もある。
会社のブランディング、新しい事業のネタ探しが僕の一番大事な仕事なのは、そんな理由からだ。
〈レッスン〉
職場環境や労働条件、仕事のやり方や内容などなど、会社に対して「許せない」と思ったことがもしあれば覚えておこう。起業したあとに、社員を幸福にするためにどんな課題を解決すればいいかのヒントになる。
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
注目のセミナー情報
【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』
【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】