※画像はイメージです/PIXTA

2020年にドバイで開かれた万博は、投資家たちの期待を集め、不動産市場に大きな影響を与えた。それから10年後の2030年には、サウジアラビアの首都、リヤドで同じように万博開催が決まっている。ドバイと同じように、不動産市場に影響を与えるだろうか。

「リヤド万博」は投資家にとってもビッグチャンス

リヤドで万博を開催に向けて、大規模なインフラの整備が行われ、それにより多くの雇用機会が創出されている。また万博に向けた様々な開発は、万博終了後も同国に持続的な成長をもたらすものになるだろう。まさにプラスの遺産ともいうべきものの一例を挙げるなら、広範囲に張り巡らされたインフラ網。公共交通機関、道路、橋などの建設は、市内のさまざまな地域への接続性も向上させた。

 

万博はインバウンド観光客の誘致ににもひと役買うだろう。観光にしろビジネスにしろ、インバウンド客は、ホテルやレストランなど、さまざまな観光関連サービスの需要増加を引き起こす。これは万博開催中の一時的なものではなく、長期的なものになるだろう。

 

また万博は、不動産を含むさまざまなセクターでの雇用機会の急増をもたらすだろう。開催に向けて、建設労働者、建築家、エンジニア、物件管理者などの雇用が必要とされるが、これらを受け入れる住宅不動産への需要をさらに促進している。これにより経済成長も促され、不動産市場全体を刺激。さらに多くの投資が誘発され、開発プロジェクトが推進されている。

 

ドバイ万博では開催が迫るに従い期待と興奮が高まり、ドバイ全体での不動産需要が急増した。供給は追いつかず、新築・中古どちらも価格は上昇したのだ。リヤド万博でも同じような現象が期待されている。リヤドの不動産価格はまだ低水準にあるが、万博開催~閉会後には大きく上昇することが確実視され、投資家にとってはビッグチャンスといえる。すでに多くの外国投資家はリヤドで居住用マンションを購入しはじめ、5年間保有したあと、万博開催前に売却する計画を立てているという。果たして、ドバイ万博時の再現なるか。注目である。

 

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