不動産のプロ・細川勝矢氏は著書『知識ゼロ、資産ゼロから始める 誰も教えてくれない不動産投資』(総合法令出版)の中で、不動産投資を始める前に知っておきたいノウハウを説明。今回は、不動産投資において欠かせることのできない家賃収入の安定した回収方法やいざという場合の対応について、本書から一部抜粋して紹介していきます。

家賃滞納にどう対処する?

前項でも書いたとおり、保証会社の保証さえ付いていれば、たとえ賃借人口座から引き落としができなかったとしても、保証会社が賃借人に代わって、大家さんに入金してくれるので、何ら問題ありません。また2カ月以上滞納が起これば、退去の交渉もやってくれますので、大変ありがたいのです。

 

問題は保証会社の保証が付いていない場合です。保証人がいたとしても家賃の催促はなかなか言い出しにくいですし、一筋縄でいくような話でもありません。保証人がいなければ、本人に家賃を催促しても、お金がなければ家賃を取ることはできません。

 

さらに、一度、滞納を許してしまうと、どんどん滞納家賃が膨れ上がり、支払えない額になってしまいます。そうすると、大家さんの損失も大きくなりますし、賃借人の負担も大きくなってしまい、皆が苦しむことになります。

 

そうならないためにも家賃を2カ月滞納したら、スパッと契約を解約し、退去してもらいましょう。冷たい対応と思われるかもしれませんが、大家さんの損害も最小限度で済みますし、賃借人の負担も最も少なく済みますので、これが一番愛のある対応なのです。

火災保険でさまざまなものがカバーできる

建物を天災や火災などから守ってくれるのが、損害保険、つまり、火災保険です。火災保険は火災以外の損害も補償の対象となります。

 

中古物件だと漏水などによる水漏れも想定されますが、これは火災保険の補償範囲です。強風や集中豪雨などの損害をカバーしてくれるので、修繕が必要になっても安心といえます。建物のあらゆる損害に対して補償がありますので、加入は必須事項です。

 

火災保険の補償範囲としては、次のようなものがあります。火災・落雷・風災・ひょう災・雪災・水災・破裂・爆発・盗難・飛来物による損害などです。

 

地震保険は火災保険に加入しないと入れないため、地震リスクに備えるには、まず火災保険の加入が必要です。老朽化による雨漏りなどには保険は下りませんが、台風や暴風雨で雨漏りした場合には保険で修理代が支払われます。

 

補償してくれる内容は、「こんなものまで?」というケースがあります。不動産投資で何かトラブルが起きれば、まずは保険会社に連絡をしてみて下さい。

 

以前、私共の物件で庭に中身が空の物置があったのですが、台風の時にフェンスを壊して、道まで飛んでしまったのです。しかし、フェンスも物置も火災保険で直すことができたので、大変助かりました。

 

個人的には無条件でフルサポートの保険に入るのがお勧めです。わずかな保険料をケチって大損するというのはリスク管理できない人のやることです。

 

 

細川 勝矢

株式会社不動産SOS 代表取締役会長

知識ゼロ、資産ゼロから始める 誰も教えてくれない不動産投資

知識ゼロ、資産ゼロから始める 誰も教えてくれない不動産投資

細川 勝矢

総合法令出版

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