前回は、1日に必要な栄養がまとめて摂れる「特製野菜サラダ」のレシピを紹介しました。今回は、充実した食生活とはどのようなものかを、筆者の経験をもとに見ていきましょう。

健康的な食事が子どもの頭脳を成長させる

筆者の学校の寮では、朝と夕の1日2回、寮生たちに食事を出しています。そこでも、これまでに紹介したような健康食材をふんだんに使ったメニューにしています。主食のごはんと味噌汁を中心に、魚や海藻、野菜、ゴマ、大豆製品などをたっぷり使った食事が多いです。

 

現在は、信頼のおける業者に地元の食材で調理してもらうよう依頼していますが、少し前までベテランのおばさんがかれこれ20年ほど、寮生の食事を一手に引き受けてくれていました。

 

その前の開校当初は、妻と私の二人で朝夕の食事を準備していた時代が10年ほどありました。私も一緒に食事をしていたので、生徒たちにいろいろと指導できていたのです。

 

最近でこそ、男性が食事をつくるのは珍しくなくなっていますが、私が若い頃は「男子厨房に入らず」といわれた時代で、最初は妻に味噌汁の作り方、フライパンの使い方から教えてもらい、毎日の食事づくりに奮闘したものです。

 

寮生のために必死だったとはいえ、その頃は本当に毎日が目まぐるしく嵐のように過ぎたものでした。この実体験を通じて、食が子どもたちの頭の成長にもつながることを教えられたのです。

 

今は、寮監の先生が一生懸命やってくれていますが、私自身いろいろと忙しいので、以前のような指導は難しくなっているのが残念です。

「食事の楽しさ」を感じられるように、様々な食品を摂る

また日本食といっても、玄米菜食の食事療法のようなストイックな食事にしましょう、ということではありません。

 

ベースはごはんと味噌汁、主食に合ったおかずですが、子どもの好きなパスタやフライ、コロッケ、ポテト、カレーなども適宜組み合わせ、食事の楽しさを感じながら、多種類の食品を食べられるようにと考えています。当校では、受験生のご家族が全国各地の地域の食材を送ってくださることも少なくありません。

 

この間の土曜は焼肉パーティーがあり、受験生の親御さんから立派なカキ(牡蠣)を100個以上いただき、寮のメンバーで網焼きを堪能しました。また北海道の農家のご家族から甘い夕張メロンをいただき、めったにないことですが、一人で2分の1個をスプーンで食べたこともあります。新鮮な旬の食材を仲間と一緒に食べるというのは、本当にぜいたくな時間だと感じます。

 

そういえば先日も、浪人二年目に当校の寮に入ってきた子が、「毎日献立が違っていて、すごいですね!」と驚いていました。高校を卒業して一浪のときには大手予備校の寮に入っていたそうですが、そこでは朝食はトーストとゆで卵、ジュース、牛乳くらいで、しかも毎日同じものだったそうです。

 

有名な大手予備校でもその程度の食事なのであれば、当校の受験生の食の充実度は、悪くはないのではないでしょうか。

本連載は、2015年11月26日刊行の書籍『学力は「食育」でつくられる。』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

学力は「食育」でつくられる。

学力は「食育」でつくられる。

池上 公介

幻冬舎メディアコンサルティング

勉強は「基礎が大事」と言われます。基礎がきちんとしていなければ、その上にいくら知識を積み上げても結局崩れてしまいます。同様に、学習に取り組む意欲や自己を律する自制心、困難に負けずに学び続ける気力・体力も大切です…

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