「エリートの代名詞」銀行員…実際の給料はいくら?
東京商工リサーチ『「平均年間給与」調査』によると、 国内69銀行の2022年度の平均年間給与は617万8,000円であった(中央値は613万7,000円)。
69行のトップであるあおぞら銀行の869万6,000円をはじめとして、業態別にみると、大手行の平均年間給与は793万4,000円。一方、地方銀行は631万6,000円、第二地銀は548万2,000円という結果だ。
なお、国税庁のレポート『令和4年分 民間給与実態統計調査』で明かされている正規社員の平均給与は、523万円である(ちなみに非正規社員の平均給与は201万円)。
銀行員の給与は「日本人の平均以上」であることは間違いないが、安定・エリート・高給取りといったイメージと比べ、やや落ち着いた印象を受けるかもしれない。
「AIに仕事を奪われる」?銀行員の数は…
さて、「AIに取って代わられる」といった言説もまことしやかに囁かれる銀行業。銀行員の行末を不安視する声もあるが、専門家のこんな指摘も存在する。
“「AIに仕事を奪われる」という面だけが強調されていますが、そもそも銀行業務の現場では、人手は十分に足りているのでしょうか。
最近では減少傾向にあるATMですが、昔はATMが増えて、窓口に人がいらなくなるという人もいました。しかし、銀行の支店を見ていると、みな忙しそうに働いています。コールセンターもAIによる効率化を進めていますが、今のところ電話のつながりにくさは解消されていないようです。実際には銀行の現場は慢性的な人手不足なのです。”(長谷川貴博著『AI化する銀行』幻冬舎MC・2017年12月)
相変わらず、銀行へ電話をかけると、「そのままお待ちいただくか、しばらく経ってからお掛け直しください」という自動音声を聞き続けることがしばしばではないだろうか。
しかし、銀行業界に限った話ではないが、AI化にともなって一般事務員の数を減らしている状況だ。窓口やコールセンター業務へのAIの導入は、むしろもっと進んだほうが望ましいといえる。
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